ハード機器の開発が,これまでのエネルギー技術の中核となってきたが,これからはエネルギーシステムの最適化が重視される結果,その中核に位置する要素技術や電子化,憶報化に整合する技術の成長が期待される.1次系では石油の高次回収,石炭の粉化,重質油の精製など,化石燃料の有効採掘・利用とともに,海洋などの新資源探査が盛大となる.2次系では電力と並んで氷棄エネルギーの利用による多様化が進むだろう.エネルギー輸送・貯蔵に対しては基本的物理法則が確立され,材料革新をベースとした進歩が期待される.
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