Fe
3O
4, CoO, Nioの磁性酸化物人工格子に関する格子のミスマッチや超薄膜による構造の変化ならびに磁性について最近の成果を紹介する. (111)面で積層した(CoO)
m(Nio)
n人工格子は,いわばひずみ超格子であってその磁気構造や, m, nによる磁気転移点の変化が中性子回折によって次第に明らかになってきた. (001)面で積層したCoO/Fe
3O
4人工格子単結晶はCoO雇のネール点の上昇により,常温でも一方向異方性がみられた. Fe
3O
4/SiO人工格子によるFe
3O
4超薄膜の磁性の研究では, 3nm以下のFe
3O
4超薄膜は反強磁性であり,膜厚がそれ以上では,表面部分が反強磁性であることがメスバウアースペクトルなどによって明らかになっている
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