大気,水圏の現在の状態は,太陽エネルギーのもとで,地球上の水,その他の物質,生物が長年にわたって互いに調節し合った末,つくられたものであり,維持されているものである.大気,水圏のふるまいを理解し,人間活動による地球環境の変化を解明するには,大気,水圏における水,物質,熱,エネルギーのサイクルと生物過程との関係を総合的に理解していくことが必要である.
異常気象,気候変動など,地球環境の変化を研究するため,現在,さまざまな国際協同研究計画が進行し,計画されているが,今後,特に人工衛星を中心とする地球観測システムの推進が重要になる.
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