光磁気ディスクの記録時におけるデータ転送速度を向上するうえで,最も有効な,オーバーライト方式について展望する.データ長の長い音声や画像情報を取り扱いやすくする点でも必須の技術である.旧情報を消去することなく,直ちに新情報を記録することがオーバーライトであり,現在,磁界変調方式と光強度変調方式とが検討されている.前者は,単板仕様の3.5インチディスクやオーディオディスクに向いている.後者は,両面ディスクも可能で5.25インチ径の次世代ディスクなどへの適用が検討されている.いずれも,2MB/s以上の実効転送速度を実現している.書き換え回数は10
6回以上であり,消去比やレーザーパワー許容幅も十分である.現在,記録密度やコストなどを考慮した設計が可能なレベルにある.
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