水素化アモルファスシリコン中のダングリングボンド(未結合手)欠陥密度は,作製条件,作製温摩・不純物ドーピング,加温状態での電圧印加,光照射,電流注入などによって変化する,欠陥プールモデルは,欠陥になり得る状態の集合としての欠陥プールにっいて,欠陥生成エネルギー,欠陥アニーリングエネルギーの分布を考えることにより,こうしたアモルファスシリコン中の欠陥の密度とエネルギー分布に関する挙動をよく記述する.欠陥プールが決まればさまざまな環境履歴をもつアモルファスシリコンの欠陥,それに伴う物性を知ることができる.欠陥プールと構造の関係を明らかにし,望みの物性をもつアモルファスシリコンを設計することが今後の課題である.
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