二つの振動数v1,v2(v1>v2)のパルスレーザー光を同時に単一モードファイバーに入力し,それらの差v1-v2(=
Δv)を300cm
-1<
Δv<2500cm
-1の範囲にわたって連続的に変え非線形光学現象を観測した.ラマン振動数領域の
Δv<1200cm
-1では,四光子混合によって発生した2v2-v1の振動数のストークス光が,ファイバー伝播中に受ける誘導ラマン散乱により最大40%の変換効率で増幅された.このように大きく増幅されたストークス光は,連続的に波長可変でしかも強いコヒーレントな光源として利用できる.
Δv>1200cm
-1で観測された四光子混合による反ストークス光には,誘導ラマン散乱との共存効果は見られなかった.
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