クリーンルーム環境の空気の微生物汚染管理は,ヘルスケア施設と同様に医薬品,食品,化粧品産業にとって益々重要な役割を担ってきている。ISO 14698 基準は,大クリーンルーム内の微生物管理法と特に大気中の汚染管理に関連する微生物管理を述べている。これらの予防措置は,良質の製品と安全な労働条件を確実にするのに必要である。その最後の ISO 版(2004)において,ISO 14698基準は 2 つの異なる捕集方法を提示していて,それらは受動的なサンプリング設備(捕集プレートを安定させるための)と能動的装置である。しかしながら,これらの方法は見出される微生物群(CFU/m
3)を培養することに限定されていて,結果をだすのに長期間を必要とする。この 15 年の間,迅速微生物測定法(Rapid Microbiological Methods:RMM)の出現は,リアルタイムでより高感度でより完全な結果を出すことによってそれらの限界に取り組み,クリーンルーム管理をより高い時間効率とコスト節減できるようにした。これらの RMM は,現在,液体サンプルを配供するサイクロン方式の空気サンプリング技術であるコリオリス
®の開発のおかげの空輸汚染管理に対応している。この方法は英国健康保護庁によって ISO 14698.1 によりヴァリデートされてきており,クリーンルームの日常的管理に適していると考えられている。
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