日本歯周病学会会誌
検索
OR
閲覧
検索
最新号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
総説
ミニレビュー
原著
  • 中村 梢, 中村 利明, 上塘 正人, 立石 ふみ, 橋口 千琴, 川俣 和弥, 波多江 正紀, 野口 和行
    59 巻 (2017) 3 号 p. 133-143
    公開日: 2017/09/28
    ジャーナル フリー HTML

    本研究は切迫早産 (TPL) 妊婦の歯周組織状態と糖代謝異常の関連を調べることを目的とした。被験者は15名の正常妊娠妊婦, 14名の切迫早産で糖代謝異常の妊婦 (TPL/糖代謝異常), 16名の切迫早産で糖代謝正常の妊婦 (TPL/糖代謝正常) とした。全ての妊婦にプロービングポケット深さなどの歯周組織検査を実施した。被験者から採取した唾液, 歯肉縁下プラーク, 絨毛膜組織のPorphyromonas gingivalis (P. gingivalis), Fusobacterium nucleatum (F. nucleatum), Prevotella intermedia (P. intermedia), Aggregatibacter actinomycetemcomitans, Treponema denticola, Tannerella forsythia (T. forsythia) の検出はPCR法で行った。歯周組織検査結果と口腔内の歯周病原細菌の検出率は, TPL/糖代謝異常とTPL/糖代謝正常の間に有意差はなかった。絨毛膜組織絨ではTPL/糖代謝正常はF. nucleatumP. gingivalisが検出されたのに対し, TPL/糖代謝異常はF. nucleatum, P. intermedia, T. forsythiaが検出された。正常妊娠妊婦の絨毛膜組織はいずれの歯周病原細菌も検出されなかった。本研究は歯周病が切迫早産妊婦の糖代謝異常のリスク因子と示せなかった。しかし絨毛膜に存在するF. nucleatum, P. intermedia, T. forsythiaが糖代謝異常と関連する可能性を示唆した。

    抄録全体を表示
トピック紹介
症例報告レビュー
症例報告
  • 窪田 道男, 長島 由紀
    59 巻 (2017) 3 号 p. 161-171
    公開日: 2017/09/28
    ジャーナル フリー HTML

    埋伏歯の位置によっては,付着歯肉の欠如している歯肉からの牽引が必要となる。今回,我々は,埋伏歯症例と低位唇側転位歯症例の2症例について,牽引途中での遊離歯肉移植を行い歯肉退縮の予防と安定した付着歯肉の獲得が得られたので報告する。症例1は,初診時17歳男性,軽度歯肉炎,上顎左側中切歯逆性埋伏,重度叢生を有していた。治療は,歯肉炎に対し歯周基本治療,埋伏歯,叢生に対しての矯正治療,埋伏歯歯冠の外科的開窓術と当該歯の付着歯肉獲得のための遊離歯肉移植の順で施行した。埋伏歯は,矯正治療による牽引により,唇側歯頚部への遊離歯肉移植を行える程歯冠が萌出した時点で,歯肉移植を施行した。その後,逆性埋伏中切歯は適正な位置に配列され,周囲付着歯肉の十分な幅も獲得された。症例2は,16歳女性,限局性歯周炎,骨格性上顎前突症,下顎前歯重度叢生とその叢生による下顎左側中切歯の歯肉退縮を有していた。この症例も同様の順序で治療を進めた。特に,歯肉移植のタイミングが重要であり,下顎前歯叢生のレベリングが完了した時点で歯周外科処置を行った。両症例とも,埋伏歯,転位歯を矯正力により牽引誘導する途中で,欠如する付着歯肉を獲得するため遊離歯肉移植を行い,その後の継続する矯正治療による歯肉退縮の予防ができた。また,症例2は圧下力による歯肉退縮の改善が得られた。

    抄録全体を表示
教育賞
  • 鵜飼 孝, 中村 弘隆, 吉永 泰周, 高森 明子, 尾崎 幸生, 白石 千秋, 吉村 篤利, 原 宜興
    59 巻 (2017) 3 号 p. 172-178
    公開日: 2017/09/28
    ジャーナル フリー HTML

    目的:スケーリング・ルートプレーニング(SRP)において歯肉縁下の歯根面にスケーラーを到達させることは重要なステップの一つである。学生にとってどの歯根面へのスケーラーのアクセスが困難であるかを理解することは,SRP実習の指導に役立つと考えられる。そこで,臨床実習の学生に行ったSRP技能評価の結果を用いて,学生がスケーラーでアクセスしにくい歯根面がどこであるのかを検討した。

    対象および方法:臨床実習を行っている36名の長崎大学歯学部学生に,歯根面を油性マーカーで着色してペリオ模型に装着した上顎右側中切歯と下顎左側第一大臼歯の人工歯を10分間でSRPさせた。そして残存したマーカーの面積を歯根面ごとに計測して除去率を求め,スケーラーによる歯根面へのアクセス状態を評価した。またSRPの実技評価も行い,各歯根面の除去率との関連も検討した。

    結果および結論:両人工歯全体の除去率が平均以上の学生では,上顎右側中切歯と下顎左側第一大臼歯の除去率に違いは見られなかったが,平均以下の学生では上顎右側中切歯よりも下顎左側第一大臼歯の方が除去率が低かった。各歯根面の除去率を比較した場合,平均以下の学生では下顎左側第一大臼歯舌側歯根面の除去率が特に低く,同部位へのアクセスが困難であることが示唆された。そして下顎左側第一大臼歯舌側歯根面の除去率が高い学生は全体の除去率も高かった。以上より下顎左側第一大臼歯舌側歯根面の除去状態の確認は,学生のSRP技術の獲得状態の評価に有効である可能性が示された。また,今回評価したSRP実技評価項目と除去率との間に有意な関連は認められなかった。

    抄録全体を表示
歯科衛生士コーナー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top