パーソナリティ研究
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23 巻 , 3 号
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依頼論文
  • Filip De Fruyt, Jun Moriya, Yusuke Takahashi
    原稿種別: Invited Article
    2015 年 23 巻 3 号 p. 119-130
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2015/04/04
    ジャーナル フリー
    Developments in the assessment of general and maladaptive personality traits in children and adolescents have been reviewed in the present paper, with an emphasis on instruments based on the Five-Factor Model (FFM), such as the Hierarchical Personality Inventory for Children (HiPIC; Mervielde & De Fruyt, 1999), which describes general traits, and the Dimensional Personality Symptom Item Pool (DIPSI; De Clercq, De Fruyt, Van Leeuwen, & Mervielde, 2006), which accounts for maladaptive traits. We have additionally discussed measures available in Japanese, to assess traits in children, adolescents, and adults, and pertaining issues in cross-cultural personality research, especially with respect to Western and Asian differences. Finally, a number of key implementation areas for personality assessment have been identified, together with some challenges for this promising field of research.
原著
  • 金井 嘉宏, 入戸野 宏
    原稿種別: 原著
    2015 年 23 巻 3 号 p. 131-141
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2015/04/04
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,人間や動物の赤ちゃん,およびキャラクターやモノに対する“かわいい”感情を共感性や親和動機によって予測するモデルを構築することであった。582名の大学生に対して,多次元的共感性尺度,親和動機尺度,各対象に対する“かわいい”感情の評定尺度で構成される質問紙調査を行った。モデルに性差が見られるか検討するために多母集団同時分析を行った結果,人間や動物の赤ちゃんだけではなく,モノに対する“かわいい”感情も共感性が予測することが示された。モデルに性差はなく,共感性が高いほど,これらの対象に対しては“かわいい”感情を抱きやすいことがわかった。親和動機は人間の赤ちゃんに対する“かわいい”感情のみ予測した。一方,キャラクターに対する“かわいい”感情は共感性,親和動機のいずれによっても予測されなかった。社会的動機としての親和動機に加えて接近動機を測定し,共感性や“かわいい”感情との関係を調べる必要性が議論された。
  • —自己関連動機のネガティブな効果の検討
    市川 玲子, 外山 美樹, 望月 聡
    原稿種別: 原著
    2015 年 23 巻 3 号 p. 142-155
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2015/04/04
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,境界性・自己愛性・演技性・依存性・回避性パーソナリティ障害特性(PD特性)における自己認知,被拒絶感および他者からの評価に対する欲求間の関連性について検討することであった。質問紙調査を行い,大学生362名を分析対象者とした。仮説を基に共分散構造分析を行った結果,被受容感がPD特性と自己認知との間を部分的に媒介しており,自己認知もPD特性と被受容感・被拒絶感との間を部分的に媒介していた。一方で,被受容感の低さはPD特性と他者からネガティブに評価されたいという欲求との関連を媒介していることが示された。これらの結果から,被受容感の低さがPDにおける不適応的な対人相互作用に強く関連していることが示唆された。
  • —潜在測度,顕在測度の乖離と理想測度
    麻生 奈央子, 坂元 章, 沼崎 誠
    原稿種別: 原著
    2015 年 23 巻 3 号 p. 156-170
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2015/04/04
    ジャーナル フリー
    本研究は,ロマンティック幻想(romantic fantasy:RF)の潜在測度と顕在測度の乖離について検討した。大学の女子学部学生65名(研究1)と73名(研究2)が参加し,IATで潜在RF(恋人と王子様の連合),質問紙で顕在RF(自分の恋人と王子様の連合)と理想RF(理想の恋人と王子様の連合)を測定した。その結果,(a)潜在RFは,顕在RFと有意に相関せず,理想RFと有意に正相関した。(b)潜在RFと理想RFは間接的勢力志向と有意に正相関する一方,顕在RFはそれに負相関した。(c)顕在RFは社会的望ましさと相関しなかった。これらのことから,(a)潜在RFにおいて評価されている対象は,実在する自分の恋人よりも,理想の恋人に近いこと,(b)RFの潜在・顕在測度の乖離は,顕在測度の妥当性の問題よりも,測定概念の相違に起因することなどが示唆された。
  • —プライバシー次元尺度(MPS)の作成
    佐藤 広英, 太幡 直也
    原稿種別: 原著
    2015 年 23 巻 3 号 p. 171-179
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2015/04/04
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,情報プライバシーを複数の次元から測定するプライバシー次元尺度(MPS)を作成し,信頼性および妥当性を検証することであった。大学生371名(男性124名,女性247名)が質問紙に回答した。因子分析の結果,自己情報に対するプライバシーは六つの次元(趣味嗜好性(6項目),最近過去の経験(6項目),所有物(6項目),連絡先(3項目),外見身体的特徴(4項目),価値観(4項目))に分類された。信頼性は,α係数と再検査信頼性係数を算出して検証した。また,MPSとプライバシー志向性および自己開示傾向との関連を検討することで妥当性を確認した。その結果,MPSは十分な妥当性と高い信頼性を持つ尺度であることが示された。
  • —20答法による探索的検討
    田附 紘平
    原稿種別: 原著
    2015 年 23 巻 3 号 p. 180-192
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2015/04/04
    ジャーナル フリー
    アタッチメント理論の提唱者であるBowlbyは,アタッチメント経験から形成される“自己に関する作業モデル”に注目していたものの,その後のアタッチメント研究では,意識的な自己イメージは中心課題とされてこなかった。そこで本研究では,アタッチメントスタイルと,自己イメージの内容面である構成要素とその構造との関連について探索的な検討を行うことを目的とした。277名の調査協力者に対し,20答法と日本語版Relationship Questionnaireを実施し,テキストマイニングによる分析を行った。その結果,安定型は社会的で肯定的な自己イメージを,軽視型は防衛的で肯定的な自己イメージを,とらわれ型はアンビバレントな人の関係や否定的な自己イメージを,おそれ型は人との関係や自らの能力から自己イメージを抱きやすいという仮説がそれぞれ示された。得られた結果から,各アタッチメントスタイルが抱く自己イメージの内的力動に関して考察を行った。
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