パーソナリティ研究
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24 巻 , 3 号
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原著
  • —3つの特権意識に注目して
    下司 忠大, 小塩 真司
    原稿種別: 原著
    2016 年 24 巻 3 号 p. 179-189
    発行日: 2016/03/10
    公開日: 2016/03/21
    ジャーナル フリー
    自己愛の下位側面としての特権意識は誇大型特権意識と過敏型特権意識とに分けられると考えられる。また,それらとは特徴の異なる特権意識として心理的特権意識(Campbell, Bonacci, Shelton, Exline, & Bushman, 2004)がある。本研究では心理的特権意識,誇大型特権意識,過敏型特権意識の共通点や相違点を検討することを目的とした。調査対象者はインターネット調査の回答者941名および質問紙調査の回答者174名であった。二分法的思考,他者軽視,自尊感情,Big Fiveとの関連を検討したところ,誇大型特権意識と過敏型特権意識には他者軽視や二分法的思考との関連において共通する特徴がみられた。また,誇大型特権意識や心理的特権意識は神経症傾向との関連において過敏型特権意識とは異なった関連を示した。更に,心理的特権意識は自尊感情との関連において誇大型特権意識や過敏型特権意識とは異なった特徴を示した。これらの結果から,各特権意識の特徴が論じられた。
  • 胡(増井) 綾及, 岩永 誠
    原稿種別: 原著
    2016 年 24 巻 3 号 p. 190-201
    発行日: 2016/03/10
    公開日: 2016/03/21
    ジャーナル フリー
    不健全完全主義者は目標を達成できないにもかかわらず,学業課題へ高い目標を掲げる傾向がある。彼らの学業への動機づけはなぜ高く維持されるのか。本研究は不健全完全主義者の示す学業への高い動機づけの媒介要因を検討することを目的とした。大学生185名を対象に完全主義,随伴性自己価値,失敗の反すう,日常の学業課題への動機づけとの関連を検討した。その結果,完全主義的努力は達成動機に正の直接効果を示した。活動基盤自己価値は,完全主義的努力と競争的達成動機の間を媒介している傾向が示された。一方完全主義的懸念は,自己充実的達成動機には負の直接効果を,失敗回避動機には正の直接効果を示した。また失敗の反すうは,完全主義的懸念と失敗回避動機の間を媒介していた。以上のことから,不健全完全主義者の学業への高い動機づけは,活動基盤自己価値や失敗の反すうに媒介されて生起していると考えられる。
  • ——初対面の複数の他者への行動意図に着目して
    清水 陽香, 中島 健一郎, 森永 康子
    原稿種別: 原著
    2016 年 24 巻 3 号 p. 202-214
    発行日: 2016/03/10
    公開日: 2016/03/21
    ジャーナル フリー
    先行研究では防衛的悲観主義(Defensive Pessimism: 以下DP)が,課題関連場面で高いパフォーマンスを示すために有効な認知的方略であることが示されている。しかし,DPが同様に対人関連場面において有効な方略となるかどうかは定かではない。そこで本研究では,DPが初対面の他者との相互作用場面における行動意図をどのように規定するか明らかにすることを目的に,女子短期大学生(N=202)を対象とする場面想定法を用いた質問紙実験を実施した。DP傾向が複数の他者との会話場面における状態不安や行動意図に及ぼす影響について検討した結果,DP傾向は状態不安と正の関連を持つと同時に,相手の反応に合わせるような行動意図や相手の意見を尊重するような行動意図と正の関連を持つことが示された。
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