この論文は,物理学の教育における五つの異なったコンピュータ活用方法の比較である.それらの五つとは,「チュートリアル」,「デモンストレーション」,「Modering Toolkit」,「実験の補助」,そして「Student as Programmer」である.これらの実例については,その中で「Modering Toolkit」のプログラムを開発し活用したことについて詳しく述べている.これは,学生の問題解決を助ける物理学のシステムのインタラクティブ・グラフィックス・モデルをコンピュータが供給するものである.コンピュータの教育の中で異った使い方をし,これらを比較する一つの目的は,新たなプログラムの開発に際して,時間と努力とをどのように使ったら一番良いかを見出すためである.あまりにも一部にかたよったコンピュータの使い方をする学生は,他の学生や教師,そして,基本的自然の事象との直接体験から孤立してしまうであろう.コンピュータは,物理学や物理学の教育において,私たちが「現実」や結果をより深く心に描きやすくする手法そのものである.
抄録全体を表示