生徒,学生にとっては,小学校から始まる理科教育は,中学校,高校を経て大学へとつながっている。学ぶ立場からすれば,教材としての教科書の内容も,そして教師の理科に対する知識と教育技能及び理科教育に対する意識も,小学校から中学校,高校を経て大学へとつながっていることを期待している。しかし,現状はつながっているとは言い難い。今,理科教育に欠けていて,それ故求められているのは,「小・中・高・大の理科教育内容の連携」と,「小・中・高・大の理科教員の連携」であると考える。本論文では,理科教員の理科に対する知識と教育技能及び理科教育に対する意識の現状把握,そして教科書の内容の現状認識を行い,生徒,学生にとって小学校から高校・大学へとつながる理科教育の提案をする。
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