部分設問群を用いた質問紙調査によって,FCIの問5,6,7,16の妥当性を定量的に評価した。4大学の学生524名(有効回答数514名)の回答を物理未習者と既習者に分け,それらの偽正答率を分析した結果,問7,16は妥当とはいえないが,問5,6は妥当であるという結果を得た。ただし,問6については未習者と既習者の偽正答率がともに高く,設問に何らかの不備があることが示唆された。本研究では,これまでよりも調査対象の大学を拡張し被験者数を増やしたため,我々のこれまでの妥当性評価の一般性を高めることができた。
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