ペストロジー
Online ISSN : 2432-1540
Print ISSN : 1880-3415
25 巻, 1 号
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原著
短報
  • 小曽根 惠子, 伊藤 真弓, 金山 彰宏
    原稿種別: 本文
    2010 年 25 巻 1 号 p. 5-9
    発行日: 2010/05/31
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー

    横浜市衛生研究所医動物担当において1992年度から2008年度に行った種類同定検査の結果をまとめた.

    17年間の総依頼件数は608件で,昆虫類が485件(79.8%)であった.昆虫類は14目に分類され,最も多くみられたのはハエ目120件(24.7%),次いでハチ目109件(22.5%),コウチュウ目102件(21.0%)であった.

    ハエ目ハエ亜目では,イエバエ科とノミバエ科が,カ亜目ではチョウバエ科が多くみられた.ハチ目ではアリ科,特にヤマアリ亜科の有翅虫が多く,コウチュウ目では,タバコシバンムシ(シバンムシ科),カドコブホソヒラタムシ(ホソヒラタムシ科),コクヌストモドキ(ゴミムシダマシ科)のいずれも成虫に関する相談が多くみられた.

  • 伊藤 真弓, 小曽根 惠子, 金山 彰宏
    原稿種別: 本文
    2010 年 25 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 2010/05/31
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー

    1. 横浜市衛生研究所医動物担当における2002年度~2008年度までの食品中異物検査は122件(平均17.4 件/年)であった.

    2. 昆虫類が102件(83.6%)と最も多く,その内訳はチョウ目35件(34.3%),ハエ日26件(25.5%),コウ チュウ日19件(18.6%)の順で多くみられた.

    3. 異物混入食品は,そうざい・弁当類,野菜類・その加工品,穀類・その加工品,魚介類・その加工品,米 類・その加工品,菓子類で特に多くみられたが,あらゆる食品に混入していた.

    4. 異物混入時期を推定した結果,推定できたのは,115件中79件(68.7%)であった.

  • 金山 彰宏, 伊藤 真弓, 小菅 皇夫, 小曽根 惠子
    原稿種別: 本文
    2010 年 25 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 2010/05/31
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー
    吸血後2~3日経過したヒトスジシマカ成虫を家屋内に放飼し,室内に設置した容器への産卵を観察した.放飼後3日目までの観察で,応接間,玄関,階段下部,居間,台所,洗面所,階段上部,書斎の8箇所(1階:6箇所,2階:2箇所)で産卵が確認された.窓にシャッターがなく,比較的長時間明かるい玄関,台所,洗面所,階段下部等の場所での産卵が顕著であった.また,人の出入りがある公共施設建物内に設置した小型容器内にも,屋外から侵入したと思われるヒトスジシマカの産卵が確認された.今回の観察で,建物内の小水域でも産卵が十分可能であることが確認された.
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