1.はじめに
2019年3月31日より日本物理学会の会長を務めております,京都大学の永江と申します.現職の物理学第二教室へ赴任する前は,加速器の共同利用研究所に長くおりましたので,「大学の物理
日本物理学会の物理教育委員会は,2010年以来,物理教育シンポジウムを開催している.2020年3月29日に,第10回目の物理教育シンポジウムとして「高大接続教育と探究活動」をテーマに
近年,科学立国を担う卓越した能力を備えた若手を発掘し活躍する機会を提供することを目指してSTEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics) 教育の強化策や支援活動が進
千葉大学では,出張講義やサマースクール,研究室見学,スーパーサイエンスハイスクールへの協力などの他に,本稿に掲げるような,特色ある高大連携活動を行っている.そしてその多くが,
愛知県立岡崎高等学校(以下,岡崎高校という)では,授業での課題研究を始め,さまざまな探究活動を行っている.その一部において,高大接続を意識した高度な理数系授業を実施してい
工学系の化学を出たため化学屋の看板を掲げてきたが,自然科学の全分野は混然一体だと思う.たとえば修士課程では光化学をやることになり,最初の1年は実験もせず量子力学の勉強だけに励
本稿では,天文学から眺めた物理学について自由に論じてみたい.とはいえ,私は生まれも育ちも物理学科であるため,必ずしも天文学者的な価値観を代表しているとは言えない.しかし,自分
筆者は東京大学工学部応用物理学科物理工学コースの出身で,同学科内にある力学教室と呼ばれる理論物理学の研究室で研究と教育に従事し,後に大学院数理科学研究科に異動した.力学教室
私は2018年10月に群馬大学理工学府に准教授として着任しました.着任前は高エネルギー加速器研究機構に9年ほど在籍し,主に研究と施設業務に携わっていました.大学教育に関してはほと
電磁気学の講義で,電磁場のエネルギー密度やマクスウェルの応力などは,エネルギー保存則や運動量保存則のかなめとなっています1-4).しかし具体例で記述した文献が少なく,イメージが明
量子コンピュータは量子力学の原理にしたがって動作する全く新しい計算機であり,従来のコンピュータが苦手とする問題を解くことができるという期待から,近年,研究開発競争が激化してい
「理科離れ」という言葉が生まれたのは20年以上前だと思います.この問題を解決するために,多くの視点から取り組みが行われてきました.科学に興味を持つために,各学校での授業方法の改
かつて存在した高等女学校では,良妻賢母論に立つ特徴的な教育が展開されていた.物理教育においても,理論的内容よりも日常生活や家事との関連性が重視されるなど,現代とは異なる姿勢が
日本物理学会の中の「男女共同参画推進委員会」の活動はご存じでしょうか? まずは,日本物理学会ホームページの「学会概要」→「組織図・委員会」→「関連リンク」と進んで男女共同参画推進委員会のホームページにたどり着いてみ
量子力学 (Quantenmechanik) の名づけの親は,マックス・ボルン (1882~1970) であることは,ご存じだろうか.この書の8章「量子力学の建設者たち―ド・ブロイの死去に寄せて」に書かれている.この章は『みすず』 (みすず書房) 1987
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編集後記
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