2019年度から日本物理学会の理事として「大学の物理教育」編集委員会に参加させていただいています.2020年は教育にとって激動の年となり,新型コロナウイルスの影響について本号でも特集が組まれています.本稿では急遽開始された
1.はじめに
コロナ禍対応のため福井大学工学部では2020年5月から遠隔授業を実施した.筆者が担当している導入科目および共通教育科目で実施したオンライン授業の概要と効果および課題について述べ
新型コロナウイルスの感染症のために,思いもよらず遠隔教育に直面したことで,目先の対応で忙しくなってしまっている.遠隔教育には,長い歴史的背景と蓄積があり,この出版トレンドを調
2020年度春学期は東京大学教養学部,国際キリスト教大学,拓殖大学工学部という3つの大学で物理学の講義をすることになっていました.ところが世界を席巻した新型コロナウィルスのた
新型コロナウィルス感染症の影響により電気通信大学 (電通大) でも2020年の5月初旬から全授業を遠隔で実施することとなった.実験授業は学生が自らの手を動かすことで初めて習得が可能な
1.臨床工学技士と物理教育の必要性
臨床工学技士は,医療機器のスペシャリストとして,主に病院で働く医療技術者である.医師の指示下,循環,呼吸,代謝の生命維持管理装置を操作,保守点検する専門職として,1987年に制
日本工業大学 (以下,日本工大) は平成30年に改組を行い,入学定員1000名のまま,基幹工学部,先進工学部,建築学部の3学部体制とした.その際に,全学で初年次の数学,物理,英語を共
中部大学は1キャンパスに7学部を擁し,学生数は1万人を超える.東海3県出身の自宅通学生が大半で,受講生が100人を超える講義や実習も多い.COVID-19の感染リスクを減らすため,
工学部の実験講師 (非常勤講師) として,2020年度前期の5月中旬から6月までをオンラインで,7月から対面で,物理・工学実験を担当しました.
オンライン実験では従来どおりの内容のテキス
筆者は拓殖大学工学部で物理のリメディアル教育を担当している.授業は数人から10人程度の少人数で行われ,演示実験を含む講義と,クイズ形式で出題される課題についてのディスカッションで構成されている.今回のコロナ禍で遠隔授業
新型コロナウイルスの流行にともない,多くの大学では,大規模なオンライン授業の実施を余儀なくされました.講義型のオンライン授業については,e-Learning との相性もよく,いくつもの先行事例をあたることができます.一方,メディ
コロナ禍では多くの大学がオンライン講義を迫られた.質に揺らぎはあったものの,学修を中断せず,維持できたことは本来なら高く評価されるべきだったろう.だが,世間はむしろ,オンライン講義に走り,キャンパスを閉鎖して学生が本来
中等および高等教育における理数系教育問題を理数系学会が議論する場として「理数系学会教育問題連絡会」がある.しかし,当初は生物学系の学会はその連絡会には参加していなかった.西暦
よく知られているように1/γは原点に特異性があるため,そのラプラシアンは
∇2(1/γ)=-4πδ3(γ) (1)
δ3(γ):=δ(x1)δ(x2)δ(x3) (2)
新型コロナウイルス感染拡大に伴い,オンラインでの教育方法の開発が求められている.大学を中心とした多くの学校ではオンライン会議システムZoomなどを用いた講義形式の授業が行われる
2020年7月の国際物理オリンピック (IPhO) リトアニア大会に向けて,日本代表選手5名を選抜して準備を進めていたが,5月になって,新型コロナウイルス感染症の伝染拡大のために中止
『大学の物理教育』総目次 (vol.26)
編集後記
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