静脈学
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23 巻 , 2 号
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原著
  • 松本 春信, 山本 瑛介, 神谷 千明, 三浦 恵美, 北岡 斎, 鈴木 潤, 出口 順夫, 佐藤 紀
    2012 年 23 巻 2 号 p. 59-64
    発行日: 2012/04/27
    公開日: 2012/05/16
    ジャーナル フリー
    前腕・肘窩でバスキュラーアクセス作成困難な場合,人工血管が選択されることが多いが,開存率や感染の問題から,最近では上腕尺側皮静脈表在化内シャントの使用も増加している.しかし,深部静脈である上腕静脈表在化内シャント(brachial vein transposition arteriovenous fistula; BrVT)の報告は少ない.今回,当科で作成したBrVTについて報告する.2008年以降,当科で作成したBrVTは5例(平均年齢73歳)で,すべて1期的に作成した.平均手術時間は168分で,初回穿刺までの期間は平均22日であった.合併症としては,全例に上肢浮腫を認めた.4例は一過性であったが,残り1例は初回穿刺時に血腫を形成後,創がし開し浮腫が遷延した.感染やスチール症候群は認めなかった.観察期間中2例にシャント静脈狭窄に対する血管内治療を必要としたが,1年2次開存率は100%であった.BrVTの報告は少なく,その有用性にはまだ議論があるものの,アクセス作成困難例に対して検討すべき術式のひとつと考える.
会長挨拶
抄録
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