静脈学
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25 巻, 2 号
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原著
  • 仲栄真 盛保, 安藤 美月, 新垣 涼子, 前田 達也, 山城 聡, 國吉 幸男
    2014 年 25 巻 2 号 p. 75-82
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/03/28
    ジャーナル オープンアクセス
    要約:下大静脈フィルター(inferior vena cava filter; IVCF)は,深部静脈血栓症による致死的な肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism; PTE)を予防するため留置されるが,その適応については慎重に考慮する必要がある.IVCF の有用性について明らかにするため,当院におけるIVCF 留置例を後ろ向きに調査した.症例は2001 年1 月から2012年12 月までに当院でIVCF 留置した連続74 例を対象(永久留置46 例,非永久留置28 例)とし,平均観察期間は48 カ月であった.2004 年から回収可能型であるGünther Tulip filter(GTF)を一時用,永久留置用として使用した.GTF の回収成功率86.7%(13/15),回収率は25.5%(13/51)であった.IVCF留置例において抗凝固療法は93.5%に継続されており明らかなPTE の再発はみられなかった.フィルター留置に関連した死亡例はなく,2 症例に抗凝固療法に伴う出血を認めた.IVCF 永久留置例の5 例に無症候性IVC 穿孔を認めた.フィルターの永久留置例において抗凝固療法の継続,定期的なIVCF の評価が必要であると考えられた.
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