皮膚病変の画像記録方法として, ここ数十年, 35mmリバーサルフィルムによる写真撮影がゴールド・スタンダードとされてきた. 今日では, デジタルカメラも利用されるようになっている. しかし, 皮膚科医は, 直接自分達の目で見た情報が写真より優れていて, 画像記録は補助的なものと思いこんできた感がある. 今後は, 新技術開発のため, 画像技術者に積極的にニーズを伝える皮膚科医と, 皮膚病に興味を示す画像技術者が, 多数でてくることを期待している. ちなみに, 我々は現時点で,「皮膚科専門医を満足させる, 画期的な色再現を可能にするイメージ・システム」と「皮膚科専門医の目に見えない病変を, 撮影描出してくれるイメージ・システム」の2つの画像技術ができることを強く望んでいる.
抄録全体を表示