日本写真学会誌
Online ISSN : 1884-5932
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最新号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 技術委員会 進歩レビュー分科会
    2026 年89 巻3 号 p. 105-202
    発行日: 2026/08/20
    公開日: 2026/09/14
    ジャーナル オープンアクセス
    「写真の進歩」は,毎年一度時期を決めて前年一年間の写真分野の動きを振り返ることにより,日々進歩を続ける写真技術の全体像を時系列的に俯瞰することを狙いとして,継続的に取り組んでいる企画です.執筆陣は,技術委員会傘下の各研究会の代表者を中心に,外部の識者も加えた各分野の専門家により構成されています.各執筆者は担当の分野に応じた観点から,前年一年間に発表された技術(文献)・製品・作品・統計等について,可能な限りその特徴・傾向・分析などのコメントを加えつつ紹介します.具体的な内容については各執筆者の意向を尊重しています.
  • 田村 一紀
    2026 年89 巻3 号 p. 203-206
    発行日: 2026/08/20
    公開日: 2026/09/14
    ジャーナル オープンアクセス
    FUJIFILM GFX100RF は,1 億200 万画素ラージフォーマットセンサーを搭載したGFX シリーズ初のレンズ一体型カメラである.本稿では,「いつでも持ち歩けるGFX」を目指し現在の仕様に至った開発背景,レンズ一体型構成と各種施策により小型化を実現したレンズ・ボディ設計,非球面レンズおよびナノGI コーティングにより高画質を実現したレンズ光学設計について述べる.さらに,アスペクト比切換ダイヤルとデジタルテレコン切換レバーによる新たな撮影体験について述べる.
  • 横山 恵太郎
    2026 年89 巻3 号 p. 207-210
    発行日: 2026/08/20
    公開日: 2026/09/14
    ジャーナル オープンアクセス
    OM デジタルソリューションズは,35 mm 判換算100-400 mm 相当の焦点域をカバーしながら,ズーム全域で開放F2.8を実現した大口径超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200 mm F2.8 IS PRO」を発売した.本製品は,マイクロフォーサーズ規格の特長を活かし,高い描写性能と小型軽量化を両立している.本稿では,OM SYSTEM ブランドが目指す姿と,本製品の位置付けを述べるとともに,高画質と機動力を実現する技術について紹介する.
  • 荒川 世一
    2026 年89 巻3 号 p. 211-215
    発行日: 2026/08/20
    公開日: 2026/09/14
    ジャーナル オープンアクセス
    EOS R1 は,EOS R システムのフラッグシップ機として,プロフェッショナル撮影現場で要求される高速性・捕捉性能・信頼性を実現することを目的に開発したフルサイズミラーレスカメラである.新規設計のフルサイズ裏面照射積層CMOSセンサー(有効画素数約2420 万画素)と,DIGIC Accelerator およびDIGIC X による新映像エンジンシステムを組み合わせることで,電子シャッター撮影時の歪み低減と,高速連続撮影を両立した.AF システムはデュアルピクセルCMOS AF に加え,縦線検出と横線検出を可能とするクロスAF を採用し,被写体検出・追尾アルゴリズムの進化と合わせて動体撮影での捕捉性能向上を図った.さらに,視線入力機能の改良により,撮影者の意図に沿った被写体選択性を高めている.本機では,撮影性能そのものに加え,撮影後のデータ運用やワークフローまで含めた設計最適化を行い,静止画・動画を統合的に扱うプロフェッショナル用途に適したシステム構成を実現した.本稿では,EOS R1 の開発のねらいとシステム概要,主要技術について述べる.
  • 内田 孝幸, 熊坂 憲広, 岩田 悠希, 武井 琉奈, 安田 洋司, 渡辺 信
    2026 年89 巻3 号 p. 216-225
    発行日: 2026/08/20
    公開日: 2026/09/14
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,沖縄県西表島に位置するクーラ洞窟を対象に,狭隘かつ暗所環境におけるハンディ型LiDAR の実用性と計測精度を検証することを目的としたものである.従来の地上型レーザスキャナ(TLS)では設置や視通の制約により計測が困難であった洞窟内部に対し,可搬型LiDAR を用いて高密度三次元点群を取得し,洞窟の連続的な空間構造を可視化した.計測では,SLAM(Simultaneous.Localization.and.Mapping)により取得された相対座標点群を,RTK-GNSS で測位した基準点とヘルマート変換によって絶対座標系へ変換し,変換後のRMS(Root.Mean.Square)誤差(残差の二乗平均平方根)を用いて精度評価を行った.あわせて,片方向スキャン(ループクローズなし)とループクローズを伴う経路スキャンの比較を実施した.その結果,オープンスカイ環境では約5.5.cm,洞窟を含む狭隘環境では約9.cm のRMS 誤差が得られ,長距離・非閉合経路条件下においても実用上十分な精度を確保できることが確認された.一方で,ループクローズ条件下では経路長や基準点配置の影響により誤差が増大する傾向も認められ,SLAM 処理と座標変換手法の最適化が今後の課題として示唆された.. .さらに,UAV 空撮による地表三次元モデルと統合することで,洞窟内部から地表までを一体化した三次元空間モデルを構築した.本研究は,非接触・非破壊での高精度三次元記録手法として,ハンディ型LiDAR が狭隘環境においてTLS を補完する有効な計測技術であることを実証するとともに,洞窟環境の保全,地形変動モニタリング,文化財アーカイブス構築などへの応用可能性を提示するものである.
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