環境システム研究論文集
Online ISSN : 1884-8125
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30 巻
選択された号の論文の52件中51~52を表示しています
  • 百瀬 浩, 舟久保 敏, 藤原 宣夫
    2002 年30 巻 p. 429-435
    発行日: 2002/10/26
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    栃木県の東荒川ダムにおいて、生物の生息場所創出を目的とした各種の環境整備を行い、その前後約6年間にわたる鳥類のモニタリングにより、ダム湖の環境整備が鳥類の生息状況に与えた変化を調べた。環境整備の内容は、4つのビオトープ池とこれらをつなぐ近自然型水路、そして湖面に設置した計4基の植栽人工浮島で、ビオトープ池群の周囲には樹林の植栽も行われた。整備前には疎林性鳥類が優占した整備地に、カワセミ、カワガラスなどの水鳥類が飛来して採餌や休息に利用したほか、多くの樹林性鳥類も出現するようになった。カワセミ、セキレイ類、カルガモなどの鳥類は、事例地内やその周囲で営巣するようになり、環境整備の効果が実証された。
  • 中野 晋, 片岡 孝一, 田所 真路
    2002 年30 巻 p. 437-443
    発行日: 2002/10/26
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    徳島沿岸でのアカウミガメ上陸頭数の減少要因について, 海岸地形, 周辺海域での漁獲量, 表面海水温の3つの観点から検討した. まず海岸地形変化の点では離岸堤が建設された阿南市蒲生田海岸の上陸頭数の減少割合が他の海岸に比べて大きいことが確認された. 次に徳島沿岸のウミガメ上陸頭数と魚種別漁獲量との関係を調べた結果, ウミガメの主要な餌の1つである貝類の漁獲量と高い正の相関関係が認められた. また太平洋沿岸での海水温との相関を調べた結果, 海水温の上昇に伴いウミガメ上陸頭数が減少していることがわかった.
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