3歳児健康診査後のフォローアップの判断に有用な情報を探索する目的で，フォローアップの対象となった子どもの特徴を健診調査票から検討した．対象となった子どもは161名で，健診調査票から性別，健診時月齢，身長，体重，問診票，フォローアップの有無の情報を抽出した．データ解析はフォローアップの有無で2群に分類し群間比較を行った．その結果，フォローアップ対象は24.2％で，男児が女児より約3倍多かった．問診票では特に運動や社会的行動に関する項目で特性を示していた．3健の健診調査票からフォローアップの対象となる子どもの特徴を抽出できたことで，早期の発達支援に有用な情報として活用できることが期待された．ただし，発達支援は単に発達障害への対応だけでなく，親子への育児・発育支援や家庭環境への介入等も含まれるため，多職種との連携を密にしてフォローアップの必要性の有無を多様な観点から判断すべきと考える．

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