日本古生物学會報告・紀事
Online ISSN : 2186-0955
Print ISSN : 0031-0204
ISSN-L : 0031-0204
1936 巻 , 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 大石 三郎
    1936 年 1936 巻 2 号 p. 1-4
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    朝鮮咸鏡北道古乾原古第三紀夾炭層産化石フジバシデ屬の苞の1種をEngelhardtia koreanicaと命名せり。從來知られたる本屬の化石及び現生種の分布は興味あるものなり, 即ち本屬の化石として知られたる15種の大部分は南歐め第三紀層より産し, 僅かに4種が北米の古第三紀層に産出するのみ。然るに現生種15種の分布を見るに, 唯だ1種中部亞米利加に存在するのみにして他は皆東亞に産し, 東南亞細亞の颱風帶に生育す。故に今囘東亞より本屬の化石の1種が産出せる事は古生植物地理學上に重要なる材料を提供せるものと云ふ可し。
  • 早坂 一郎
    1936 年 1936 巻 2 号 p. 5-7
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    臺南高等工業學校敷地の下に産する無數の化石中に唯一個であるが, Rotaliaの雙生標本がある。これは R. gaimardi D'ORBIGNYであらうと思はれる。雙生の仕方は, 二つの殻が背面で癒着した形であるが, 外側に向いた殻口は殻の縁を越えて連續して一つの細長い口となつ居る。これを見ると, 同じ程度に發達した二つの個體が次第に互に引き寄せられて, 二個體のprotoplasmaが一つの生體とならうとしたものゝ様に思はれる。
  • 西出 省三
    1936 年 1936 巻 2 号 p. 8-14_1
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    先年植田房雄學士が神奈川縣鶴見區鶴見町花月園北側 (同氏の生麥化石帶) より1個の海膽を採集せられたが, 是れはPleurechinus ruber DÖDERLEINに同定すべきものと思はれる。本種の模式標本は東京灣20尋 (カヂヤマ (加知山?) 附近) の處から現生種としで採集され, 專門家ですら僅かの人が此の標本を見た様で, 特に化石としては最初の報告である。尚ほPleurechinus. 屬には種々の困難な問題があるが, AL. AGASSIZ, 1872年以來のPleurechinusの種は大部分Temnotremaに編入すべきものであり, rubrumは同屬の模式種scuiptumに近縁を有した異種のものと思はれる。rubrumの分布は模式漂本並に教室所藏標本 (東北帝國大學地質學古生物學教室登記番號5831の千葉縣水産試驗所々屬房丸採集地點51千葉縣夷隅郡鵜原灣) より知られる所では殆んど中央日本太平洋岸に限られる様であり, 垂直分布も約5米-39米である。
    Temnotrema屬は尚ほ三群に細分出來るが, 今假に1屬と見做すことにし, 今後の研究に俟つ。
  • M. L. THOMPSON
    1936 年 1936 巻 2 号 p. 15-23_1
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    長門産Schellwienia ellipsoidalis orientis OZAWAのタイプ標本再研究の結果, 之が1變種に非ずして, 2の獨立せる種なる事, 又此の種は既に記載されたる如何な屬にも所屬せざることを知れり。依つて茲に此の種の爲に新屬Nagatoella を樹立し, N. orientis (OZAWA) を以つて基本種とす。此の新屬を精細に記載し, 其の系統を論じ, N. orientis (OZAWA) 及びN. kobayashii の記載と圖を附す。
feedback
Top