日本古生物学會報告・紀事
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1936 巻 , 5 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 野村 七平, 畑井 小虎
    1936 年 1936 巻 5 号 p. 109-114_1
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    宮城縣石巻渡波間の海岸に沿うて波浪に打ち上げられた貝殻の採集結果の概報をする。或物の個體數は極めて多量ではあるが種類は多くない。分布的に見て面白さうなものもあるが, 筆者等の述べたいことは採集中に氣づいた地質的方面のことである。石巻渡波間は所謂白砂青松の海岸で北上川口と萬石浦の出口に岩石の露出がある。北上川口を去る凡そ300米の地點の砂濱に岩石に附着して生活する貝, 陸産, 淡水産の貝が, 砂中生活を營むものと一緒に發見せられる一事は極めて興味深く感じた。陸産, 淡水産の貝の存在は砂丘を越へて海岸に來たと考へるより, 北上川によつて一旦海に出でそれから潮流で濱邊に打ちあげられたと考へた方が合理的であるし, 岩石上に棲息するものは多分北上川口附近から風と浪の力で轉々採集地點に運搬されたものと考へたい。生物によつては死ぬ場所も生きる場所も, 死んで埋もれる場所も同じなものもあるが, 或物によつては大に異るものがある。之等の事實より推論して化石を含む地層の沈澱相を從來より深く考へ見たい。
  • 島倉 巳三郎
    1936 年 1936 巻 5 号 p. 115-121_1
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    組織の保存せられてゐる本邦産植物化石のうち, 北海道夕張河筋の上部白堊紀層より出るものは既にREISS (1907), STOPES (1910, 1911),藤井 (1910), KERSHAW (1010), 鈴木(1910), 遠藤 (1925) 及び小倉 (1930, 1932) の諸氏によつて發表されてゐるが, 南樺太に發達する同系統の地層中にも内部講造の明かな材料がある。筆者は清水博士及び稻井學士によつて豊原郡川上村, 豊原町並川及び軍川から採集された材料を検べて次表の様な種類を見出した。此の中には構造上の特徴がよく保存せられてゐない爲, 或は筆者の知識並びに研究の不充分な爲めに, 止むを得ず假りに決めておいたもの (?印) もあるから, 茲には豫報として重要な數種に就いてのみ述べる。
  • 石島 渉
    1936 年 1936 巻 5 号 p. 122-125
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    石灰藻珊瑚藻サビ亞科の分類はFOSLIE, HEYDRICH兩氏の間に於て, 永らく論争せられた處であるが1911年佛のLEMOINE女史は從來閑却せられたる榮養器管の構造を主としたる新分類法を建てた。之は尚細かな點に異論はあるが, 化石を扱ふ者にとつて最も合理的であり, 便利であるので, 一般に古生物學者間に認められて居る。筆者は之が研究遂行上に從來の紛糾せる分類を統一するの要に迫られ別表の如くした。尚各屬相互の系統關係も表の如く改變したいと思ふ。
  • 淺野 清
    1936 年 1936 巻 5 号 p. 126-130_2
    発行日: 1936年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    “土佐灣現生有孔蟲類と土佐國安藝郡鮮新世化石有孔蟲類との比較考察”(地質學雜誌, 第44巻, 第520號, 昭和12年) に於いて, 取扱つた有孔蟲類の新種のみを, 茲に記載したものである。
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