日本古生物学會報告・紀事
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1941 巻 , 22 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 小林 貞一
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 71-74_1
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    朔縣より李民堡に至る間の大蟲窩村西南最高峠に於いて小貫義男學士の採集せられた化石3個を檢するに
    1. Stereoplasmoceras sp.
    2. Armenoceras coulingi (GRABAU)
    3. Armenoceras cfr. coulingi (GRABAU)
    にして, 1, 2は共に著しく大型なり。之等鸚鵡貝化石に依り此の地方に豆房統の存在を確め得たり。此の地方は大略現在知り得る奥陶紀濟南盆地の北境に當る。
  • 杉山 敏郎
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 75-77
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    朝鮮無煙炭株式會杜技師大漸知雄學士から朝鮮芋安南道徳川郡日下面長上里地方に發達する中部奥陶系がら産出したLabechiellataの見事な標本を惠贈された。鏡下に調べた結果筆者が先にLabechiellata sp. として報告せる種に同定出來た。此の朝鮮の標本を基として1新種名ohseiを創設する。此の種は山東・南満州・北部朝鮮中部奥陶系に産することが明になつた。
  • 矢部 長克, 畑井 小虎
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 78-82_1
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    沖縄島那覇附近に發達する石次岩中よりPecten praxsignis YOKOYAMA, Thyasira nipponica YABE and NOMURAびCoronula diadema LINNAEUSが産することは野村・畑井により報告されて居る。矢部は辻田氏の案内によの産地を觀察しPecten naganumanus YOKOYAMAを採集した。首里附近に發達する同石灰岩中よりはpecten Praesignis YOKOYAMAを得た。此の兩種の帆立貝が同一層準より産することは在來の記録に見られないである。後者は島尻層特有の化石であり, 此の附近の石炭岩中より産することが確定された。
  • 矢部 長克, 畑井 小虎
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 83-87_1
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鹿児島縣鹿兒島郡吉田村參ノ丸及鵜ノ木附近に發達せる海成層より次の腕足類が採集された。
    Eclothyris hanzawai YABE, Pictothyris picta (DILLWYN), Pictothyris fortipictus, sp. nov. 及びPictothyris elegans endoi subsp. nov.
    Beak, foramen, deltidial plates, folding及びcardlnaliaのcharacteristicsによりKikaithyris (genotype: Pictofhyris hanzawai YABE), en. nov. を創設する
  • 矢部 長克, 畑井 小虎
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 88-91
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    遠藤誠道氏が最近植物化石採集のめた鹿見島縣鹿兒島郡吉国村參ノ丸及鵜ノ木附近調査中, 本文に述べた貝類を採集された。其の中Pecten tokyoensis TOKUNAGA及びPecten naganumanus YOKOYAMAを含む事は特に興味を牽く。何れも鮮新統より下部洪積期に亘る種である。此處に其の産出状態を報告する。
  • 山本 正五
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 92-95
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    筆者が宮城縣登米郡石森町から岩手縣衣川に至る地域の第三紀層を調査せる結果, 同域内に於ける層序を本文の通り定め。其の最下部を占むる里前層から産する多數の化石の内Pecten kagamianus YOKOYAMA, Dosinia odo sensis NOMURA.Dosinia kaneharai YOKOYAMAより同層が下部中新世に屬することを述べたものである。
  • 大炊御門 經輝
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 96-99
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    宮崎縣兒湯郡上江村兀ノ下 (小丸川沿ひ園道の東側の崖) に於いて九州帝國大學助教授松本達郎氏及び同大學地質學科學生諸君が採集した有孔蟲化石を松本氏の御好意に依り調査したので此處に簡單に報告する。
    化石産地の地質は松本氏に依れば3層に職別する事が出來る。即ち下部より (1) 細土, (2) 砂・細上の互 (3) 礫である。(1) 細土の中に貝化石は全般に産するが, 特にレンズ状に更に多産する部分がある。化石表中のICは是等のレンズの1つである。(2) 層の化石は下底部にレンズ状に集積してゐて, 何れかと云ふと掃寄せ式の産状に近い。化石表の2は此の (2) 層の下底部の化石を示してゐる。(1) 層と (2) 層との間には第1口に示す様に小層序間隙があり, 堆積の杜絶がある。此の點は大塚彌之助博士も認めて居られるが, (1) 后及び (2) 后は共に光昔寺層に含められてゐる。
    ICと2の有孔蟲群を比較するとICではMiliolidaeが種類, 個體數共に少いが, Nodosariidaeは可なり多く, Globigerinaの個體數も可なり多い事から (1) 層堆積當時の状態は可なり深い外海を思はせる。是に反し (2) 層に於いてはMiliolidaeはICに比べ個體數が多く, Nodosariidae, Globigerimdaeの少い事より淺海, 溝内中に推積した事を思はせる。Gmdryima ogasamsis, Listerella bmdyana tarukiensis, Lenticulima totomiensis, Robulus abensis, Baggina totomiensis等を産し, IC及び2の有孔蟲群は遠江の掛川層群及び土佐安藝郡の鮮新統の有孔蟲群と著しい類似を示してゐる。
  • 鈴木 好一
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 100-105
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    明治23年北海道廰より出版された「北海道地質略論」中に於て, 故神保小虎教授は石狩國窒知炭田の第三紀層産として3種の非海棲貝化石, 即ちPaludina sp, Anodonta sp. 及びCyrena sp. を圖示して居る。同時に出版された英丈の「北海道地質圖説明書」にもこれら3種の名を學げてあるが, 圖はない。これらの化石の正確な層準及び産地は不幸にして不明であるが, 石狩統中のものであることだけは先づ確であらう。
    最近東大地質學教室に保存されてゐるPaludina sp. の原標本2箇及びAnodona sp. の原標本1箇を調べて見た所, 前者はViviparusの1新種, V. jimboi SUZUKI, n. sp., で後者は Margaritifera perdahurica (YOKOYAMA) の1型であることを知つた。Cyrena sp. の原標本は未だ見つからないが, 神保教授の圖から判断すれば恐らくはCorbicula atrata tokudai (YOKOYAMA) の高くて亞三角形を呈する型に屬するものではないかと考へられる。
    新種Viviparus jimboiに就ては群しい記載と比較を本文中に與へておいた。2標本中の1箇に層の跡が残つてゐるのは興味深いことである。
  • 鳥山 隆三
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 106-108
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    年夏河田學夫學士は關東州金州附近の大魏家屯前石灰窟子の石灰岩より採集された紡錘蟲化石の薄片2枚を小林貞一博士に寄贈されたが, 今夏同博士の御好意によりその薄片を覲察する機會を得た。
    薄片は僅か2枚でありSagittal seetionが無いので絶封に正確は期し難いが種々な性質から觀察してSchwugerina prisca (EHRENBERG, MÖLLER)-時代はOuralian-と決定した。
  • 鳥山 隆三
    1941 年 1941 巻 22 号 p. 109-113
    発行日: 1941年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    昭和6年小林貞一博士及び金鐘遠學士が楚山郡南面新幕洞路傍北東側に於いて發見された紡錘蟲石灰岩中に別記の有孔蟲を識別し得た。こゝの紡線蟲化石はOzawainella, Fusulinellaの如きprimitive formのみでこの事實は朝鮮の他の地方の紅店統, 南満・北支の太子河系最下部の本渓統に見られ且つ岩質上からもこの紡錘蟲石灰岩を含む地層は紅店統に屬しその時代はMoscovianなることは明白である。
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