日本古生物学會報告・紀事
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1942 巻 , 23 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 鳥山 隆三
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 115-117
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    豆満地方には平安系と異る上部古生層あるも, 今日未だ詳ならず。筆者は小平學士採集の慶源産紡錘蟲を研究し, 其の内にPseudodoliolina sp.及びParafusulina sp.を検す。Pseudodoliolinaは中上部二疊紀, Pasafusulinaは中部乃至上部 (?) 二疊紀の屬なる故, 本紡錘蟲石灰岩の時代は中上部二疊紀中に屬す。
  • 小林 貞一
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 118-121
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    熱河省錦縣・虹螺縣冶嘆山南方の鳳山統より發見せる新種Hamashmia pulcheraを基本種として新屬Hamashaniaを樹立す。又北米下部奥陶系に廣き分布を有するAsaphus? curiosusBILLIHGSを基本型として新屬Kirkellaを樹立す。
  • 小林 貞一
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 122-126_1
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    最近著者がDorypygellimeのDorypygella, Drepanura, DamesellinaeのStephanocare, Damesella, Blackwelderia, Parablackwelderia諸屬に就いて研究結果, 從來茵山階より記載されたる42種中, 別表に示す13種のみが有效なる種である事が判明した。
    最近北京大學地質系所藏の大汝口産出化石中に2新種ある事を知り, Blackwelderia biloba, Dorypygella longaと命名す。他に尾に5 (?) 對の棘を有するBlackwelderia 1新種存在するも, 尚不明の點ある故, 之には新名を附せず, 單に圖示するにとどむ。
  • 杉山 敏郎
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 127-129
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    本邦の泥盆系が北上山地南部地方には可成完全に發達してゐることが, 化石上明確になつた事は既に報告した處である。本春筆者は更に詳細なる泥盆系の層位學的調査及び, 化石の採集を行ひ, 先に中部泥盆系を現はすものだらうと提唱した中里統から, 茲に報告せんとする腕足類が新に發見せられたのである。既に述べたことがある樣に中里統は岩手縣氣仙郡盛町西方盛川沿岸,高稻山周縁に分布し,略北東一西南或は南北に帯状をなし, 主として緑色粗粒乃至細粒の粗面岩質凝灰岩より構成せられ, 厚さ600-700m程ある。上位の大森統 (上部泥盆系), 下位の大野統 (下部泥盆系) とは整合である。中里統の上部には多數の腕足類と若干の三葉蟲・二枚貝・四射珊瑚・蘚蟲類を産出する。化石を産する地點は高稻荷山 (標高405m) の西南麓, 盛川の1支流大森川北岸が主で, 此處では化石は5-6mの幅の比較的細粒の粗面岩質凝灰岩中に含まれ, 殊に40-50cm位の幅には甚だ多く密集して産出する。其の中三葉蟲はPhacopsに同定出來る種で, この事に關しては既に東北帝國大學地質學古生物學教室3年生の岡野寛氏と共同にて研究し, 發表した次第であるが, 從來中部泥盆系に多産し, 且つ廣く分布するPhacops latifrons BRONGN. に近縁の性質を供へてゐることが明になつた。この報告は頭部に就いて記載したのであるが, 一緒に眼のみが比較的多數産することは興味あることである。腕足類ではReticulariaが最も多く, 次いでSpiriferが多い。此處に報告せんとする標本は何れも介殼の外部の型だけてあるが, 良く特色が保存せられAtrypaに同定出來る性質を備へてゐる (介殼の性質は英文の抜萃中に述べてある)。
  • 金原 均二
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 130-133_1
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    秋田縣南秋田郡脇本村田谷澤の橋の袂なる化石産地は既に大日本帝國油田第26區男鹿島油田地形及地質圖中に指示されて居るが, 昭和13年夏地質調査所技師遠藤六郎學士は同化石産地を含んで其東部及東北部一帯の地質を精査せられ, 共結果は秋田縣潟西油田地形及地質圖並に同詮明書及地質調査所報告第124號秋田縣男鹿半島震災地調査報文中に輯録せられ,. 兩者共近刊の豫定であり, 同技師探集に關はる上記産地産り化石は地質調査所に保存音られてある。化石産地及其附近一帯には同技師に擦れぼ第3系上部統たる鷹巣統鮪川層に島する凝灰質砂岩が發達し, 化石は砂岩中に密集して産し殻質は良く保存せられ, Homalopoma amussitataChlamys swiftiiの如きは微か乍ら未だ色彩を保有して居るものもある。化石は多くは甚だしく水磨され, 破片となつて居るのも少なくなく, 水流の作用で海底に掃き集められたものと推定され, 共顔振れも淺海棲の種類から相當深い海に棲む種類までが混在して居るが, 全體から見ると淺海乃至汀線附近に棲む種類が多い。最も多いのはPecten (Patinopecten) yessoensis及Glycymeris yessoensisであつて, Acila (Truncacila) insignis, Natica (Tectonatica) janthostoma, Macoma nasuta等は之に次ぐ。識別し得た種を第1表に記す。
  • 杉山 敏郎
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 134-138_2
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    南支那の泥盆系産のAmphiporaを研究した處2種あり, 1つはAmphipora ramosa (PHILLIPS) に同定出來るが, 他は新種で殊にA. retieilataなる新種名を茲に提案することにした。此の新種はramosaに近似の性質を供へ, 共に中部泥盆系の化石と見徹される。今囘の研究に依って, 泥盆系のAmphiporaは從來知られたる廣西省の外に雲南及び湖南兩省にも分布することが明かになつた。
  • 江口 元起
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 139-146_1
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    Oculinidae (枇杷柄石科) はMILNE-EDWARDS及James HAIME (1848) により定義された枝状群膿を形成する太西洋特有のOculina屬を含む深海珊瑚の1科で, VERRILLにより用ひられた如く, 本來の科よりStylasterinidaeを除く六射珊瑚の1群を指す。
    本科の珊瑚は樹状に分枝せる群體と緻密な石灰質のCoenenchyma (共同骨格) が發達して, 特に群體下部の棒状部は厚くなりcalioe (莢) はその中に埋まるを特徴とする。Eupsammidae珊瑚とは群髄の形で似て居るが, 後者は多孔質の共同骨格の發達せる點で區別する。Galaxiidaeなる現在珊瑚礁上に見る1群AcrheliaGalaxea雨屬を合む1科の存在でStyliuidaeとの密接なつながりを示す。
  • 江口 元起
    1942 年 1942 巻 23 号 p. 147-151
    発行日: 1942年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鳥巣石灰岩の日本群島最南端の分布地として知らるるは九州本島南端野間池附近で明治43年20萬分の1加世田圖幅及び同説明書中に記されて居る。九州中部及び四國の島巣石灰岩に就ては近年精密な地質學的研究が行はれた。然るに本區別は最近7萬5千分の1加世田圖幅 (昭和9年) に記された以外は詳細な記遠を見ない。岩相の類似及びIsastrea並に床板珊瑚に富む石灰岩である事以外其の時代を決定すべき資料は明にされて居ない。
    鳥巣石灰岩を夾在せる地層は野間崎附近では石英斑岩及花崗斑岩に貫入されて著しく擾亂された砂岩及び頁岩又は粘板岩の互層で, 附近の基盤を形成せる岩層と考へられる。本層群の上は輝石安山岩及集塊岩に覆はれる。野間池附近では凡ど西西北-南東東に走り直立せる幅約20m, 延長80mの扁豆状石灰岩で, 露頭部には黄灰色結晶質石灰岩の部分のみが残され暗灰色石灰岩の部分は曾て石灰焼の原料として採掘されたもので, 凹處として残り, 附近に化石に富む暗次色石灰岩塊が多敷散乱する。
    筆者は最近此の地方を旅行する機會を得, Stromatoporoids, Algae, Tabulata corals及びHexaeoralsを採集し, 薄片により下記諸種を桧出し得た。在來確實な化石による時代決定を缺いた本石灰岩は其の岩相の示す如く明かに鳥集石灰岩で, 上部侏羅紀特有の化石を含む事を證し得た。
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