日本古生物学會報告・紀事
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1943 巻 , 26 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 大塚 彌之助
    1943 年 1943 巻 26 号 p. 221-227_1
    発行日: 1943年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    井尻正二理學士は幅島盆地西北部の地質調査を績行中であるが, 最近次の様な化石軟體動物を各地層から採集, 筆者にその鑑定を依頼された。地質構造の詳細は地震研究所彙報, 第20號, 第3冊に掲載される豫定である。
    井尻氏に依ると各産地は略A・B・C・Dの4群に分けられ,A・B・Cは下部より上部へ重る地層中のもので,下から順にA・B・Cに分けてある。Dは飯坂町附近の帯緑色凝灰岩層中のものである。
    A産地は福島縣信夫郡中野村萬世大路附近のもので,次の様な化石種を産してゐる。井尻氏の産地15, 24は之に含まれる。
  • 大塚 彌之助
    1943 年 1943 巻 26 号 p. 228-239_1
    発行日: 1943年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    筆者は嘗て石油技術協會誌, 第9巻, 第2號に上床國夫教授・片山勝・井尻正二・藏田延男各理學士採集の化石を鑑定次の様な種類を決定報告した。之等の化石の或るものは記載もなく不明瞭な點があつたのに鑑み, こゝに地質學雑誌の誌上にそれらの主なものを記載することとした。上記諸氏の採集した化石及びその層準は次の通りである。
  • 大立目 謙一郎
    1943 年 1943 巻 26 号 p. 240-242_1
    発行日: 1943年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    北大助教授佐々保雄學士は釧路炭田で採集された彩しく多くの蜆科化石を筆者の研究に恵與された。大部分が同學士の舌辛層産で, 又少數ではあるが大曲層基底からも産出してゐる。保存は必ずしも良好とは謂へないが, 蝶番板に就ては左右雨殻共齒科醫々療機を使用して檢出々來た。釧路炭田からは鈴木好一學士に依りCorbicula sitakaraensis Suzukiが知られてゐる。同標本は唯1個で,外形の保存は良好であるが,内面は餘り良く分らない。筆者の手元の標本は全部同1種と見做される。又鈴木學士のsitakaraensisと區別串來ない。蝶番の様子から凝ると揚載本種はBatissaの範疇に入る。即ち齒は普通のCorbiculaと同様に3個の主齒と, 前後の鑢状側齒とを具備してゐるが, 前側齒は後側齒の長さの約2/3で, 後者は前者より遙かに短い。又靱帯溝は比較的大きく,nymphは稍突出してゐるので靱帯は恐らく後方にとび出して居るだらうと推測する。筆者は最近樺太の内淵統からsitakaraensis型のBatissa2種を記載したが, 其の中の1種は本種に屬してゐる。此の事實は釧路炭田の含炭第三系と樺太の内淵統との封比上からも, 又兩層に南方型蜆科化石要素を含む點からも重要な意義を有してゐる。尚ほ本種は最近記載された石狩炭田産のBatissa muratai NAGAO and ÔTATUME 及び留萠炭田小李蘂産のBatissa nisikawaiÔTATUMEとは大に外形を異にしてゐる。
  • 半澤 正四郎
    1943 年 1943 巻 26 号 p. 243-253_5
    発行日: 1943年
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    最近槇山次郎教授により相良油田の數地點に於て大井川層の石灰岩からNephrolepidina nippoica (HANZAWA) 及びMiogypsina kotôi HANZAWAが發見され, 大井川層は關東山地御坂層に對比された。
    同油田の男神山及び女神の帝稗山・蝙蝠山の石灰岩は古くから石灰藻類・軟體動物・有孔蟲其他の化石が産する事が知られて居つたが, 時代を決定する様な有孔蟲は未だ發見された事が無かつた。
    筆者等は今同女神及び男神の石次岩からも上掲有孔蟲を發見する事を得, 同石次岩の時代を古生物學的に大井川層で御坂層に明確に對比し得可き事を立證する事を得た。且つ勝間田村小仁田から數多の遊離した、有孔蟲の標本を採集しNephrolepidina nipponica の以前の不十分な記載を補正し, 更に夫と比較研究を行つた臺灣臺北州海山郡鶯歌庄山仔脚坡内坑産Nephrolepidina verbeekiの再記載を爲した。
    男神山其他の地點の石灰岩中にはHomotremaが含有して居るが, 夫と比較研究の爲ヤルート及びカヤンガル産現生Homotrema rubrumの内外部構造の精細な研究を行つた。從來本種の内部構造の解釋に就ては先人の間に異説があつたが, 本研究により從來の見解を少しく改む可きを知つた。また現生種との比較研究により男神山のHomotrcmaは現生種と同定すべきものである事も判明した。
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