岐阜県大野郡丹生阻村を東西に流れる小八賀川の両岸に, 二畳系の石灰岩がよく発達して居り, 東京教育大学の猪郷久義によって詳細に調査されている. 猪郷は該石灰岩中から. 保存極めて良好の石灰藻化石を多く発見し, その研究を私にまかせて下された. 私はその研究中1903年G.STEINMANNが創定し, のちJ. V. PIAが再検討した
Physoporclla属を, 限定きれた
Physoporellaと新属
Claraphysoparcllaの2つに分割する必要を見出したので, 茲に報告する. 新属の模式は
Plosuptorella mimutula GUMBELで. この新属に入る新種として, 丹生川村附近から5種が発見されているが, その中.
Clavaphysoporella facia, C. flealuosa, 及び
C.romformaの3種を茲に発表することとした.
抄録全体を表示