巻号一覧
1989 巻 (1989)
- 156 号 p. 255-
- 155 号 p. 141-
- 154 号 p. 59-
- 153 号 p. 1-
前身誌
1989 巻, 154 号
選択された号の論文の5件中1～5を表示しています
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児子 修司, 浜田 隆士, 安井 敏夫1989 年 1989 巻 154 号 p. 59-67
発行日: 1989/06/30
公開日: 2010/05/25
ジャーナル フリー高知県高岡郡越知町横倉山地域の黒瀬川帯, 横倉山層(G3部層)から筆者らの一人安井が採集した4個のシルル紀頭足類化石を基に, 国内では従来産出記録がなかった属, Kopaninocerasの一新種, K. kobayashiiを含む, Protokionoceras fessicancellatum Kobayashi, Geisonoceratid, gen. et sp. indet.の3種を識別記載した。随伴するコノドント化石は, ウエンロック世後期からラドロウ世前期を示す。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2547K) -
松丸 国照, 酒井 治孝1989 年 1989 巻 154 号 p. 68-76
発行日: 1989/06/30
公開日: 2010/05/25
ジャーナル フリー上記地域のキルタール統バインスカチ累層から酒井はNummulites属およびAssilina属を採集し, 松丸は両者についてそれぞれbeaumonti種, papillata種を同定し, それらを酒井に報告していた(酒井, 1982, 1983)。今回, 両名は両種について記載を行い, 他種間との同物異名についても議論した。これはネパールに認められる両種についての最初の記載論文である。両種産出層の古環境も簡単に触れた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1568K) -
梁 承栄1989 年 1989 巻 154 号 p. 77-95
発行日: 1989/06/30
公開日: 2010/05/25
ジャーナル フリーPlicatounioの模式種であるPlicatounio (Plicatounio) naktongensisを模式地を含む10地点から採集した。これらはすべて韓国のGyeongsang GroupのHasondong Formationに含まれる。さらに日本の御船層群ならびに脇野層群の2地点から本種を採集した。本論文では〓歯構造(hinge structure)に注目して模式種を検討した。後側歯(postero-lateral hinge teeth)にみられる鋸歯状彫刻(crenuation)は初生的な構造で, その有無は化石の保存状態に関係するものである。本研究で2新種P. (P.) okujuniとP. (P.) yooniを提唱した。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (4791K) -
仲谷 英夫1989 年 1989 巻 154 号 p. 96-116
発行日: 1989/06/30
公開日: 2010/05/25
ジャーナル フリー北海道勇払郡穂別町のサヌシュベ川より発見された長頸竜(爬虫類, 鰭竜目, 長頸竜亜目)化石を記載した.本標本にともなう軟体動物化石および微化石から化石の年代は後期白亜紀のサントニアンからカンパニアンと考えられる.本標本は体幹と四肢の部分が保存されており, 死後, 頸部や尾部の先端が脱落した後に埋積されたと考えられる.またその形態的特徴は長頸竜の中でもプレシオサウルス上科のエラスモサウルス科に属することを示している.しかし属以下の分類群については不明である.日本列島周辺の後期白亜紀の長頸竜はジュラ紀以降の長頸竜の分布を検討してみると, ユーラシアの北部または北アメリカから北太平洋を経由して移動してきたと考えられる.このことは同時代の海生二枚貝のデータとも調和的である.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (3914K) -
岡本 隆1989 年 1989 巻 154 号 p. 117-139
発行日: 1989/06/30
公開日: 2010/05/25
ジャーナル フリーNipponitesおよび近縁種Eubostrychoceras japonicumについて, 層序学的な形態変化をできる限り詳細に検討したところ, 各々の系統では, 時代と共に少しずつ, しかしながら段階的に殼表面の彫刻が変わっていくことが明らかになった。一方, Nipponitesの系統で最も原始的な形態型の殼彫刻やその他の形質は, 同時代のEubostrychocerasのそれと, ほとんど区別できない。両者は, 殼の三次元的構造が全く異なっており, これらの中間的形態も知られていないが, 前者は後者から派生したことが強く示唆される。本研究で示されたデータは, 先に筆者によって理論形態学的に帰結された, "Nipponitesは, Eubostrychocerasから全く突然に(中間型なしに)生じた"という仮説を, 比較形態学的および層序学的側面から支持するものである。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (4600K)
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