作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
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  • 齊藤 雄一郎, 丹野 拓史, 坂上 真理
    2020 年 2 巻 2 号 p. 23-27
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/29
    ジャーナル オープンアクセス
    今回,自身の生活について「楽しいことなんか何もない,無言の行だよ」と語り,生活の満足度が低下している90歳代超高齢女性のクライエント(以下,CL)を外来作業療法で担当した.作業療法士(以下,OT)は生活についての聴取と目標共有を行い,「手を動かすこと」「挑戦すること」がCLにとって楽しみをもたらす作業であったことを理解した.外来作業療法の場面で手芸活動への挑戦を支援し,環境調整や段階づけを行うことで作品を完成させた.施設生活の中でも新たな楽しみを見つけ積極的に作業に取り組むようになった.作業への挑戦を支援することで,超高齢CLの生活満足度を高める事ができる可能性が示唆された.
  • 及川 直樹, 鹿内 大輝, 榊 善成, 市川 智士, 佐藤 史子, 清本 憲太, 岡村 健司
    2020 年 2 巻 2 号 p. 28-33
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/29
    ジャーナル オープンアクセス
    鏡視下腱板修復術(ARCR)患者80名を対象に,術前の運動恐怖回避思考が術後1ヵ月の臨床成績に与える影響を調査した.術前に運動恐怖回避思考を評価し,運動恐怖回避思考の強い群と弱い群の2群に分類した.術前と術後1ヵ月の自動・他動屈曲角度,運動時痛の値を群間比較した.術前の自動・他動屈曲角度,運動時痛の値は2群間に有意差を認めなかった.術後1ヵ月の自動屈曲角度は恐怖回避思考の弱い群は強い群と比較して有意に改善していた.術後1ヵ月の他動屈曲角度,運動時痛の値は2群間に有意差を認めなかった.ARCR術後1ヵ月の自動屈曲角度は術前の痛みの強さよりも恐怖回避思考の強さが影響することが示唆された.
  • 武田 朋恵, 中島 そのみ, 松下 慎司, 平山 容子, 渡邊 まゆみ
    2020 年 2 巻 2 号 p. 34-39
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/29
    ジャーナル オープンアクセス
    発達性協調運動障害がかかえる手先の不器用さの一つに箸がうまく使えないことがあげられているが,介入報告例は少ない.今回,箸を握り持ちしている発達性協調運動障害児に対して,箸の材質を変えて指の動きを観察したところ,市販の木箸と比較し,木製の使い捨て割り箸を使用時に手指の屈曲と押し付けが弱く,指の動きを引き出しやすい様子が確認できた.そこで,割り箸で把持物体を挟んで容器に移す操作練習と手指巧緻動作の基盤となる身体中枢部の安定性を高める介入を実施した.介入3か月後に母指が箸の開閉に関わるようになり,介入6か月後には木箸でも同様の操作が可能となり,食事時の握り持ちの状態は改善した.
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