理学療法 - 臨床・研究・教育
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13 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 福井 勉
    2006 年 13 巻 1 号 p. 2-6
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
  • 赤坂 清和
    2006 年 13 巻 1 号 p. 7-14
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
  • 丸山 薫, 杉本 諭, 中城 美香, 小林 正宏
    2006 年 13 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
     一般病院及び介護老人保健施設を利用中の高齢者55名(平均年齢80.5±7.0歳)を対象に膝伸展筋力とバランス能力を評価し,両者の関係について検討した。膝伸展筋力はハンドヘルドダイナモメーターを用いて等尺性筋力を測定し,バランス能力はFunctional Balance Scale(以下FBS)を使用して合計得点及び各項目の得点を求め,Spearmanの順位相関係数を用いて分析した。膝伸展筋力とFBS合計得点及び閉眼立位・リーチ・継ぎ足・片脚立位の4項目に有意な相関が認められたが,いずれの項目も相関は弱かった(p<0.05)。
  • 中城 美香, 杉本 諭, 丸山 薫, 小林 正宏, 丸谷 康平
    2006 年 13 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
     一般病院および介護老人保健施設を利用中の変形性膝関節症(以下膝OA)を有する高齢者を対象に,歩行自立度を屋外杖なし歩行群,屋外杖歩行群および屋内歩行群の3群に分類し,肥満指数(Body Mass Index:以下BMI),膝伸展力およびバランス能力との関係について比較検討した。その結果,BMIと膝伸展力は歩行自立度の違いに有意差を認めなかったが,Functional Balance Scale(以下FBS)と歩行自立度の検討では,FBS合計得点および「立ち上がり」,「腰掛け」,「閉脚立位」,「振り向き」,「一回転」,「足載せ」,「タンデム立位」,「片脚立位」において,歩行自立度が良好な者ほど得点が高い傾向を示した。以上のことより,膝OAを有する高齢者の歩行自立度は動的要素を含んだバランス能力に影響されていると考えられた。
  • ―下腿三頭筋腱部のroundと装具の可撓性について関連性を検討―
    井田 真人, 荻野 雅史, 近藤 麻美, 増田 岳彦, 松谷 実, 榎本 陽介, 菊池 隼, 田中 直, 昆 恵介, 野内 宏之
    2006 年 13 巻 1 号 p. 27-32
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
     継ぎ手の無いプラスチック短下肢装具(plastic ankle foot orthosis;以下PAFO)の処方項目は様々ある。今回,その中でも臨床の経験から下腿三頭筋腱部のroundに注目し,下腿三頭筋腱部のroundがPAFOの可撓性へ影響するかを検討した。3 mm厚・4 mm厚のプラスチックに下腿三頭筋腱部のroundを3タイプ設定し,計6タイプのPAFOを作製した。それらをバネばかりにて,10度底屈したときの抵抗値を5回ずつ計測し,平均値を算出した。3 mm厚に比べ4 mm厚は抵抗値が大きく,下腿三頭筋腱部のroundが深いほど抵抗値が大きかった。また,4 mm厚に比べ3 mm厚は下腿三頭筋腱部のroundによる抵抗値への影響が大きかった。結果から下腿三頭筋腱部のroundもPAFOの可撓性に影響を与える重要な因子であることが示唆された。
  • ―家族の介護負担感を考慮して―
    阿部 裕一, 須永 亮, 藤田 弥見, 石田 裕美, 青木 正枝, 佐々木 和人, 鈴木 英二
    2006 年 13 巻 1 号 p. 33-39
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
     当院回復期リハビリテーション病棟では,円滑な自宅退院を目指し,家族との連携の強化に取り組んでいる。また,患者の退院時にその介護者の介護負担感を「Zarit介護負担尺度日本語版」を用いて調査し,退院先との関係があるかを検討した。まず自宅退院と施設退院した患者の主介護者では,「介護をするために,今までの自分の生活を変えることは負担ですか?」という内容の2項目で,有意差を認めた。また,「退院時に患者に頼られていることを負担に感じますか?」という項目が,退院先に関わらず,最も高い得点を示した。次に全22項目に対して判別分析を行い,その負担感の内容が,退院先と関係があるかを検討した。その結果,退院先決定には「介護そのものにより生じる負担:Personal strain」と「介護者が介護を始めたためにこれまでの生活ができなくなったことにより生じる負担:Role strain」が共存しており,その関係を絞り込むことには及ばなかった。家族は,介護をするにあたり,さまざまな負担を感じており,入院中からその介護負担感を取り除いていくことが,自宅退院を円滑にする一要因であると考える。これらのことから,病院と家族・地域スタッフが積極的に情報交換等を行い,個々の患者・家族に適したサービスを早期から探求し,最適な退院方法を選択できる環境を整えることが求められる。
  • 菅野 岳, 須永 亮, 鈴木 英二, 佐々木 和人, 原 和彦
    2006 年 13 巻 1 号 p. 40-43
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
     臨床現場において乗馬フィットネス機器ジョーバ(NaiSジョーバ,松下電工製)を用いてその効果を検討する機会を得たので報告する。対象は本研究の主旨を説明し同意を得た脳血管障害者7症例と大腿骨頸部骨折患者4症例の合計11症例(平均年齢74.4±10.6歳)としジョーバ使用前後のバランス能力を重心動揺計,Timed up and go test(以下TUG)を測定することで比較検討した。またBerg Balance Scale(以下BBS)を使用して事前評価を行い,56点満点中45点以上の群と45点未満の群で分類し各測定項目を比較検討した。ジョーバ使用前後の結果は対応のあるt検定(p<0.05)によって統計処理し,関連性について調査した。結果,ジョーバ使用直前直後で全対象者においてTUG,単位面積軌跡長(閉眼時)に有意な改善がみられた。このことからジョーバの使用は迷路系および固有感覚受容器や下肢筋,体幹筋に作用しバランス障害や歩行,ADLの改善に有効と考えられた。
  • ―neutral時とknee in時の比較―
    宮原 拓也, 平林 弦大, 原 和彦
    2006 年 13 巻 1 号 p. 44-47
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/14
    ジャーナル フリー
     フォワードランジとは,スポーツ活動中に多用される動作であり,下肢筋力強化や協調性トレーニングとして用いられる。この動作中,さまざまなスポーツ障害の原因となりうるknee inを示す場合があり,その原因としては内側広筋をはじめとした大腿四頭筋の明らかな筋力低下が挙げられる。しかし,knee in時の筋活動に関する報告は少ない。そこで,今回の研究目的はknee in時の下肢伸展筋活動を明らかにすることとした。対象は健常男性10名,下肢伸展筋活動の測定は筋電計を用い被検筋である大腿直筋・内側広筋・外側広筋・大殿筋・腓腹筋の%iEMGを算出した。結果は,内側広筋・大殿筋の%iEMGが有意に減少し,腓腹筋の%iEMGが有意に増加した。内側広筋の活動減少は,膝内側支持に働く軟部組織伸張による静的支持と,knee in時に膝外反することで,大腿四頭筋力の外側ベクトルが増加したことに起因したと推察された。
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