自治会や町内会(Neighborhood Associations,以下NHA)は,これまで政治学者によって十分研究がなされてこなかった。しかし,このような地域近隣組織は,間桜的にてはあるが,公共政策に重要な影響を与えうるものである。本稿は,NHAと公共政策の間には二つの重要な関係性があることを主張する。第一に,NHAは公共政策を支援する事によって恩恵を受けており,第二に,NHAはソーシャル・キャピタルを支えることにより,つまり「ガヴァナンス」を通し,公共政策の効果的かつ効率的な施行を支援している。
市民社会の研究において唯一合意されている事は,組織は国家から独立しているべきたという点である。しかし,通常国家に近い組織は,圧力,梃励,操作を通し,市民に代理の運動を呼びかけていると考えられている。ただ実際これらの組織は,参加を呼び掛ける活動の種類や,政治的に果たしている役割,また地域コミュニティーとの関係において大きく異なっている。
本稿はまず,どのような組織かNHAであるかを示し,その定義をし,そして活動の参加率と内容を説明する。つぎに, NHAと政府がお互いに対して,どのような慟きかけをしているかを明らかにし,NHAが「あいまいな組織」,あるいは「地方コーポラティズム」によって恩恵を受けている「国家と社会にまたがる組織」であること示す。一方てNHAは政府から支援を受けており,限定的なローカルなケース(要求の伝達装酋として,またはNIMBY抵抗運動など)を除いてはNHAが提唱者として利用されることに消極的であるにもかかわらず,国家と社会との有効な接点を作り出している。他方で,NHAは日本におけるソーシャル・キャピタルを確実に構築し,支えており,またその仕組みについても更なる議論が引き起こされている。
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