本研究の目的は鐵筋コンクリートが鎔接による接合部を補強する程度を研究せんとじたもので、最初に参考試験による鎔接部及び鐵筋、コンクリート等の強度に就て述べ次で主實驗を詳論してゐる。本實驗によれば
鎔接構造のみの實験破壊荷重………………25・5瓲
鐵筋混凝土のみの實験破壊荷重………………7・05瓲
兩者併合のものの實験破壊荷重……………36・7瓲
即ち各別に行ったものの加算値は32・55瓲なるに反し、兩者を併合したる實驗材は36・7瓲となり約13%を増加す。此の事實より木實驗に關する限り實用計算に於ては個々の強度を加へ合せても充分安全である事が分る。
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