現在,市場には機能,デザインなどの異なる多種多様な製品が氾濫し,使用者も何からの差別化された製品を要求するようになっている.このため,マーケット・セグメンテーションを如何に効果的に行うかが製品開発の重要な課題と成りつつあるが,その基礎となる使用者の属性と品質要求の間の関係については未だに明らかにされていない部分が多い.本研究会では,使用者をいろいろな観点から層別した上で,その各々の層で重視する品質がどのように変わるのかを明らかにすることを試みた.5製品,20品質項目について5段階評価法によるアンケート調査を行い,年齢,職業,性格等の使用者の特徴付ける10項目について層間でどのような共通性・相違があるか比較・検討した.
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