品質
Online ISSN : 2432-1044
Print ISSN : 0386-8230
33 巻, 2 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
特集
投稿論文編
報文
  • 小浦 孝三, 吉澤 正
    原稿種別: 報文
    2003 年 33 巻 2 号 p. 219-231
    発行日: 2003/04/15
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル 認証あり
    MBNQA, EQA, JQA,デミング賞実施賞およぴISO9001: 2000はそれぞれが異なるTQMモデルに基づいている. それらのシステムの要素をすべて含むTQMモデルは明確でない. 多くの先行研究は, いくつかの主観的な比較になっている. 本研究では, それらの5つのシステムから2000を超えるTQM要素を抽出し,それらを分類整理して, QFDの要求品質展開表のように, 9つの1次要素, 32の2次要素, 180の3次要素に展開する. 次に, それと各賞との対応に重みをつけてマトリックスに表し, それをクラスター分析によって1次要素で11のクラスターにまとめ, 最終的なTQM要素展開表を作成し, 各賞の特徴を議論する. 本論で作成されたTQM要素展開表は, 世界的な影響力を持つ品質賞や品質マネジメントシステムの要素を包含するものとして利用されることが期待される.
  • 小浦 孝三, 吉澤 正
    原稿種別: 報文
    2003 年 33 巻 2 号 p. 232-242
    発行日: 2003/04/15
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル 認証あり
    4種の世界的品質賞(MBNQA, EQA, JQA, デミング賞)とISO9001 : 2000の因子構造が, TQM要素展開表を共通のアンカーとして主因子分析によって分析される. TQM要素と各システムの関係を表す多変量データは, 筆者らの前論文で作成された. そのデータの11の主因子を抽出して回転し, その回転後の因子の解釈を行い因子名を付与した. 各賞の評価基準に対応する変数に対する因子の因子負荷量により, 因子構造の観点から各賞の独自性と共通性の特徴を明らかにした. このような研究アブローチは, 世界各国で提案されている自己評価システムを含むTQMモデルの分析に有効であると期待される.
投稿論説
  • 石角 勝彦, 長田 洋
    原稿種別: 投稿論説
    2003 年 33 巻 2 号 p. 243-253
    発行日: 2003/04/15
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル 認証あり
    組織風土は, 経営品質の改善や経営革新に重要な役割を果たす. 本論文は組織風土を四つの要素, すなわち遵守性, 変革性, 独創性, ステークホルダー意識に分解し, さらにより具体的な項目, 評価指標に展開した新しい評価方法を提案する. この評価方法を用いた自己評価を企業が実施することにより経営革新のためにはどの項目が不十分であるかが容易に認識できる. さらに, 本論文は競争力を向上し,持続的成長を遂げる企業に導くためには必要な組織風土を意図的に構築できることを提案する.
  • 小林 明子, 長田 洋
    原稿種別: 投稿論説
    2003 年 33 巻 2 号 p. 254-265
    発行日: 2003/04/15
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル 認証あり
    企業活動においては, 自らが持つ知的資本を有効に活用し, 知的活動を通じてイノベーションを起こすことで, 新たな価値を生み出し競争優位を実現することがますます重要になる. 知的活動のマネジメントサイクルを回し, 知的資本を増やし活用するためには知的資本の適切な評価方法が必要である. QCサークルは知的活動と考えられ, 企業内で知識の創造と共有が行われている. したがって, QCサークル活動を通じて知的資本にどのような変化が起こったかを的確に把握し, その活動にフィードバックすることが重要であるが, 現状は主として財務的な効果により評価されている. 本稿は, 財務的効果の視点に加えQCサークルの知的側面に注目し, 新しい評価方法を提案するものである. それによりQCサークル活動を知的資本の視点からも活性化することが可能となる.
feedback
Top