農畜産物中の微量
137Csの測定にあたって, 低バックグラウンドβ線スペクトロメータと自動解析装置の活用を試みた。AMP-H
2PtCl
6法による化学分離後の測定試料は低バックグラウンドβ線スペクトロメータで測定され, 得られたβ線スペクトルから
40K,
87Rb,
137Csの定量を行った。本法による
137Csの値はAMP-Bio-Rex・40-H
2PtCl
6法による化学分離後, 低バックグラウンドGMカウンタにより測定する通常法で得られた値とよい一致をみたので, 環境モニタリング試料への本法の適応性について検討した。
本法によれば
40K,
87Rbの爽雑物を除去するBio-Rex・40陽イオン交換樹脂を用いなくとも,
137Csだけ定量することができ, 環境モニタリング試料中の微量
137Csの定量に関して簡略化, 迅速化, 精密化が図られた。
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