超ウラン元素のフォールアウト量を知るために, 茨城県東海村で1978年10, 月から1980年3月までの月間降下物を集め,
241Amおよび
239+240Puならびに表土の主要成分であるSiO
2およびAl
2O
3について分析した。降下物中の表土主成分含量から, 観測された
239+240Pu降下量の5.1%が, 地面からの風による再浮遊の寄与であり, 一方,
241Amの場合, 10.3%とより大きな寄与を受けていることが示された。再浮遊の寄与を除いたフォールアウト量は, 観測期間全体で
241Amが11.0mBq/m
2 (0.30pCi/m
2) ,
239+240Puが212mBq/m
2 (5.73pCi/m
2) で, 1979年の年間降下量はおのおの10.0および166mBq/m
2・y (0.27および4.49pCi/m
2・y) であった。
241Am/
239+240Puの放射能比は広範囲に変化したが, それぞれの全降下量から平均値として0.066が求まった。
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