最も一般に使用されている
226Raの定量は, 長時間を必要とするので, 事故時における漏洩のさいの
226Raのモニタリングには適用し得ない。そこでわれわれはWHOの式に
224Raの補正を行うことにより,
226Raの定量式を導いた。この式を用いて、人形峠における環境試料中の
226Raの定量を行った。本方法により得た人形峠における土壌および天然水の
226Raの値は, 従来のWHOの方法にわり得た値と一致した。試料中に
226Raが約37mBq (1 pCi) 以上存在すれば, この方法により4日以内にそれを定量し得ることが実証された。
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