日本アイソトープ協会医学・薬学部会エフィカシー専門委員会で, 肝のSPECT (single photon emission computed tomography) の臨床的有効度を客観的かつ定量的に評価するために, 11施設より集めた134例を対象とし, 11名の医師が読影実験を行った。方法は, 最初にPS (planar scintigram) 単独で, つぎにPSにSPECTを加えてSOL (space occupying lesion) の有無とその存在区域を読影し, その読影結果を, 肝臓の区域や, び漫性肝疾患との関連において検討した。右葉では, SPECTの追加は有効だが, 左葉外側区では, 無効であった。び漫性肝疾患の合併は, SPECTを加えた場合FP (fals epositive) の増加を助長した。
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