骨塩定量測定における二光子吸収法 (dual photon absorptiometry, DPA) の正確度について, 死体腰椎を対象として灰化骨塩量と対比した。その結果, 実測灰化骨塩重量とDPAによる測定値との間には
r=0.896の高い相関が得られ, DPA法の正確度が立証された。透析例を対象として単一光子吸収法 (single photon absorptiometry, SPA) と比較した結果, 動きの少ない頭蓋骨においてはDPAとの間に相関を認めたが, 腰椎では相関を認めなかった。
身体構成成分 (fat mass, lean mass) に関して, 電気インピーダンス法と対比した結果, 両者の間に高い相関を認め, 身体構成成分測定においても, DPAの正確度が立証された。
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