冠動脈バイパス術 (CABG) 施行前後において安静
201T1心筋SPECTを撮像し左室造影と比較しhibernating myocardiumについて検討した。対象は冠動脈疾患35例である。
201T1 SPECTは九つのセグメントに分け, 4段階にスコアリングした。左室造影は七つのセグメントに分け5段階にスコアリングした。CABG前後の結果次の四つに分類された。group I (n=13) は
201T1 SPECTおよび壁運動スコアともに改善 (p<0.01) し, hibernating myocardiumに相当した。group II (n=9) は,
201T1 SPECTスコアは改善した (p<0.01) が壁運動は改善せず, しかしischemiaは軽いと思われた。group III (n=7) は
201T1 SPECTスコアは改善せず駆出率も低値であったが壁運動は改善 (p<0.05) し, severe ischemiaと考えられた。残りのgroup IV (n=6) は
201T1 SPECTおよび壁運動スコアともに改善せずinfarctionと考えられた。
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