RADIOISOTOPES

バックグラウンド計測を必要としない電解濃縮トリチウム水測定法

斎藤正明, 今泉洋, 加藤徳雄, 石井吉之, 高橋優太, 斎藤圭一

2007 年 56 巻 1 号 p. 1-6
発行日: 2007/01/15
公開日: 2011/03/01

DOIhttps://doi.org/10.3769/radioisotopes.56.1

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濃縮試料の計数率から未濃縮試料の計数率を差し引いたものは, 正味の計数率に (濃縮倍率-1) を乗じたものである。この関係を利用して, バックグラウンド計数を差し引くことなく正味の計数率を得ることができる。トリチウムの電解濃縮測定法に適用し, その結果を検証した。環境濃度レベルにおいて, 測定値及び測定誤差は従来法と同程度であった。この測定法はトリチウム濃縮分析において実用的にも有効であることが確認できた。

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幾つかの長石からの熱ルミネセンス (TL) 発光曲線と曹長石からの遠赤色TLの安定性

橋本哲夫, 坂上央存, 竹内友之, 三田村直樹

2007 年 56 巻 1 号 p. 7-16
発行日: 2007/01/15
公開日: 2011/03/01

DOIhttps://doi.org/10.3769/radioisotopes.56.7

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γ線照射した幾つかの長石粒子からの熱ルミネセンス (TL) をオンライン分光測定したところ, 150～200℃付近に青色 (350～550nm領域の発光でBTLと略記) と遠赤色 (710nmに発光ピークを持つ発光でfar-RTLと略記) に大別できる発光が観察された。TLグロー曲線の形とTL感度の放射線量依存性はfar-TLとBTL間で異なっており, アルカリ長石類は強いTL, Caに富む斜長石類は弱いTLが見られ, 長石の種類間でもまた異なったTL特性を示した。
放射線照射した曹長石を室温で7か月間保存したところ, far-RTLの減少は無視できる程度であったがBTLでは18%にも及ぶ減少が観測された。後者は良く知られた長石特有の異常減少 (anomalous fading) 効果由来の現象であろう。ここでの結果では, far-RTL源が長石中で安定であり, TL-年代測定に適していることを示唆している。しかしながら, far-RTL強度そのものが弱いため検出限界が2～3Gyまでとなり, 1000年より若い試料には適用できなくなる。最後に, このfar-RTLの発光機構には, Fe³⁺へのエネルギー移動ではなく, むしろFe³⁺-不純物からFe²⁺への電荷移動が関与していると考えることができた。

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¹⁸F-FDG放射能強度の測定精度管理のための機器校正

寅松千枝, 鈴木敏和, 福村利光, 鈴木和年

2007 年 56 巻 1 号 p. 17-26
発行日: 2007/01/15
公開日: 2011/03/01

DOIhttps://doi.org/10.3769/radioisotopes.56.17

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PET用放射性薬剤の放射能強度に関する品質保証のため, 実用標準器を導入し, 性能評価を行うと共に¹⁸F-FDG溶液による校正を実施した。実用標準器には, 国家標準機関である産総研が遠隔校正用として開発を指導し, 日本アイソトープ協会 (協会) が校正用に用いているALOKA製IGC-7と同型のキュリーメータを採用した。協会の校正用仲介キュリーメータ及び放医研の実用標準器であるキュリーメータにて製造直後の¹⁸F-FDGを測定することで相互比較を行った。¹⁸F-FDGは, 協会に搬送され, 協会保有の特定二次標準器による校正値を得た。その結果, 放医研の基準用キュリーメータの¹⁸F-FDGに対する指示値はその不確かさ3.2%の範囲内で一致し, 国家標準とのトレーサビリティが確立した。そして本実用標準器を基準とし放医研内のキュリーメータの校正体系を整えた。

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液体シンチレーションカウンタの外部標準線源を²²⁶Raから¹⁵²Euに交換した場合のクエンチング補正

加藤隆久

2007 年 56 巻 1 号 p. 27-31
発行日: 2007/01/15
公開日: 2011/03/01

DOIhttps://doi.org/10.3769/radioisotopes.56.27

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The external standard source of liquid scintillation counter, ²²⁶Ra, was exchanged to ¹⁵²Eu. Quench correction curves by irradiating the radiation to quenched standard samples for a single labeled ³H or ¹⁴C, or dual labeled ³H and ¹⁴C, were plotted by the computer software that controls the liquid scintillation counting system. Using the correction curve, the radioactivity of quenched standard sample for making correction curves, was determined again quantitatively. The most of corrected values were within ±5% error of the nominal radioactivity of the standard sample.

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薬による放射性医薬品の体内挙動の変化について

薬学部会放射性医薬品専門委員会

2007 年 56 巻 1 号 p. 33-46
発行日: 2007/01/15
公開日: 2010/07/21

DOIhttps://doi.org/10.3769/radioisotopes.56.33

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