RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
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58 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
原著
  • Le Quang LUAN, 長澤 尚胤, Vo Thi Thu HA, 中西 友子
    2009 年 58 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/01/29
    ジャーナル オープンアクセス
    分子量約900kDaのアルギン酸塩にコバルト-60からのγ線を800kGyまで照射し,照射産物についての分析を行った。分子量分布は照射線量に依存しており,UVとFTIRスペクトルからアルギン酸塩の切断はカルボニル基生成を伴うこと,またNMR分析からC1-C2の二重結合が生成されること等が示された。そこでアルギン酸の放射線分解様式についての化学反応モデルを提唱する。
  • 栗原 雄一, 高橋 賢臣, 佐藤 純
    2009 年 58 巻 1 号 p. 13-24
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/01/29
    ジャーナル オープンアクセス
    伊豆大島火山1986年溶岩流の238U-230Th-226Ra放射非平衡から,1986年の噴火活動におけるマグマ発生から噴出に至る時間を推定した。伊豆大島火山1986年溶岩流では,230Th-226Ra間は,230Thに比べて226Raが多い226Ra/230Th>1の放射非平衡であった。226Ra/230Th放射能比と238U/230Th放射能比及びBa/Th濃度比との間で,伊豆大島火山1986年溶岩流のプロットが正の相関を示したことにより,1986年溶岩流の238U-230Th-226Ra放射非平衡は,マグマ発生時に起こったものであると考えられる。伊豆大島火山1986年溶岩流が230Th-226Ra間の放射非平衡を保持していることより,1986年に噴出したマグマの発生から噴出までの時間は,玄武岩から玄武岩質安山岩までの結晶分化の時間も含めて,8000年以内であると推定された。
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