神奈川県産の2012年一番茶を用いて,荒茶とその抽出液のセシウム-137(
137Cs)濃度との関係を解析した。その結果,荒茶を30倍量の熱水(90℃)で1分間抽出すると,抽出液の
137Cs濃度は,平均で荒茶の
137Cs濃度の1/68.9となること,そのときの荒茶からの
137Csの抽出効率は,平均で46.2%であることが判明した。荒茶の
137Cs濃度とその抽出液の
137Cs濃度には,相関係数0.799(p<0.01)と有意な高い正の相関が認められた。
また,一番茶荒茶と二番茶荒茶の
137Cs濃度比は平均で0.69で,両者の間には相関係数0.803(p<0.01)と有意な高い正の相関が認められた。
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