日本信頼性学会誌 信頼性
Online ISSN : 2424-2543
Print ISSN : 0919-2697
ISSN-L : 0919-2697
40 巻 , 3 号
電子部品・材料の故障メカニズムと対策-故障物性研究会特集⑴-
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 味岡 恒夫, 土屋 英晴
    2018 年 40 巻 3 号 p. 110-117
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    故障物性研究会(以下,研究会とする)は毎年 7 名程度会員が増加し,隔月で行われる月例会には毎 回 30 ~ 40 名が参加しており,研究会としてはかなりの規模になっている.研究会では企業で信頼性に 係わる技術者が月例会の議論の中で得たものを活用し,電子機器の信頼性向上に努めることを主目的と し,信頼性の作り込みに関連する幅広い議論を行っている.そのテーマは会員の希望を基に決めた新技 術,故障事例,様々な技術解説,提案・問題提起などで,口頭発表,パネルディスカッション,技術調 査(分科会)という様々な方法で忌憚のない議論が行われている.研究会には,信頼性に強く関係する 情報の入手や論理的な考え方の理解に加えて,技術者として資質向上に役立つ意見交換などが期待され ている.
  • 味岡 恒夫, 遠藤 幸一
    2018 年 40 巻 3 号 p. 118-124
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    パワーデバイスは,家電・自動車・電車・電力や大型産業用モータなどの幅広い分野において,高電 圧・大電流を制御するためのスイッチングデバイスとして用いられることが多い.しかし,制御するパ ワーが大きいために,外乱ノイズなどによる故障や発熱による実装上の故障が懸念される.このデバイ スではパワーサイクル試験など新たな試験も必要になる.また,故障解析を的確に行うことも重要であ る.しかし,熱的に破壊したデバイスを解析することは困難を伴う.本稿ではこれらの項目について概 要的に述べる.
  • 石津 勝之, 仙波 孝彬, 斎藤 彰
    2018 年 40 巻 3 号 p. 125-132
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    製品は実使用環境において様々なストレスにさらされ,故障に至る場合がある.この市場ストレスに よる故障を未然に防止するために,信頼性試験を実施することで製品の信頼性を高めている.しかしな がら,信頼性試験のほとんどは単一ストレスの試験であり,市場で起きる故障を信頼性試験で再現する のは難しい.特に発熱を伴うモールド品では,外部試験環境とモールド内部の部品自体の環境が異なる ため,想定した試験環境の再現が困難である.本稿では,モールドされた製品内の故障が起きる環境を 再現するために,発熱部品近くに位置する部品への熱応力の影響,発熱部品の温度上昇の影響,及び発 熱による湿度を考慮した試験を実施し,故障の再現ができた事例を示す.
  • 西野 裕暁, 安達 健二, 阪上 彰, 牧野 芳樹, 廣岡 知之
    2018 年 40 巻 3 号 p. 133-140
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    樹脂は加工し易く電気絶縁性に優れることから,電子電気機器において広く利用されている.機器 の火災に対する安全確保に難燃剤を使用した樹脂の利用が重要であるが,反面,難燃剤に起因した製 品の品質問題も発生している.本稿では日本信頼性学会 故障物性研究会 難燃剤分科会が調査し,ま とめた主要な難燃剤の難燃機構や難燃剤に起因する品質問題とその対応事例を報告する.
  • 佐藤 博之
    2018 年 40 巻 3 号 p. 141-147
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    日本信頼性学会・故障物性研究会では,不再現現象分科会を立上げ,電子機器や電子部品で発生する 不再現現象の事例を共有し,故障メカニズムや環境要因などとの関連性を調査・研究してきた.ここで は,不再現現象に結びつきやすい電子部品の故障メカニズムやその対策案について解説する.
  • 浅野 晃, 中村 英夫
    2018 年 40 巻 3 号 p. 159-167
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/02
    ジャーナル オープンアクセス
    GPS をはじめとする GNSS を利用した衛星測位技術の利用が進展している.鉄道においても保 守やサービス情報提供など多くの導入事例が報告されているものの,列車制御など保安制御に関係する 分野では情報に対する信頼性の懸念から本格的導入には至っていない.本論文では,多くのフィールド データを下に鉄道の特長を生かした厳格な検定理論を提案する.その結果,他のセンサー技術と組み合 わせることで保安制御への利用が可能となることを示す.この成果は,鉄道分野における GNSS 利活用 ガイドラインにも反映され,今後,列車保安制御の高機能化や経済性向上に貢献し得るものと期待されている.
feedback
Top