日本信頼性学会誌 信頼性
Online ISSN : 2424-2543
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41 巻, 5 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
展望 「作業現場における安全性」
  • 北條 理恵子, 濱島 京子, 清水 尚憲, 向殿 政男
    2019 年41 巻5 号 p. 268-275
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2025/08/09
    ジャーナル フリー

    昨今の製造現場の多くは「統合生産システム(Integrated Manufacturing System: IMS)」で構成されている.IMSとは,単体の機械を複合的に組み合わせた生産システムであり,機械と機械,人と人,そして機械と人がネットワークを構築しつつ作業を行う空間である.IMSで働く作業員には,機械の複合環境を熟知した上で個別の機械で作業をする高い能力が必要とされている.しかしながら,労働災害の約4割が人に起因するものであり,IMS現場においては経験の少ない作業者による労働災害が発生しているという現状がある.また,IMSあるいはさらに進化しつつある現場の生産システムに適した新たな安全の考え方も台頭している.そのため,今後は環境も含めた人の安全行動の確立および不安全行動の削減を行う有効な管理対策が必要となることが予想される.その対策の評価及び人のふるまいの客観的評価に有効な手段として「産業安全行動分析学」の適用を提案する.

  • 井土 伸彦
    2019 年41 巻5 号 p. 276-279
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2025/08/09
    ジャーナル フリー

    事業者や現場作業者,各省庁や業界団体などの努力の結果,昭和63年に2,549名をかぞえた国内における労働者死亡災害1)は,平成30年には909名まで減少2)し,平成の間に約65%減少させることに成功した.一方で,墜落,転落による死亡災害は事故の型別死亡災害では依然として最も高い割合となっており,また,建設業を除いた死亡災害数は減少はしているものの約45%減少にとどまっており,死亡災害数全体の減少率と比べると低い減少率となっている.本稿では労働環境における作業環境,特に高所作業に関する対応方法を考慮するため,機械類への常設接近手段に関する国際安全規格ISO14122シリーズの内容を紹介し,労働安全衛生法,建築基準法を基とした国内法規との比較等を行い,国際安全規格での安全の考え方を説明していく.

  • 目時 敬之, 佐藤 元一
    2019 年41 巻5 号 p. 280-287
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2025/08/09
    ジャーナル フリー

    今日の農作業では毎年死亡事故が発生し農林水産省が調査を開始して以降,大きく減少することは無かった.これまでも行政や農業協同組合を中心に安全指導の取り組みを行ってきた.しかし作業における安全に対する不注意によって発生する事故も多く,そのような場合に備えて安全性を高めた作業機械の研究開発が実施されている.本稿では事故低減に対する教育訓練の現状及び,作業機械の安全装置の技術開発について農業用の作業機械で最も生産台数が多い動力刈払機を例に紹介する.

  • 相田 尚, 駒坂 翼
    2019 年41 巻5 号 p. 288-293
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2025/08/09
    ジャーナル フリー

    近年,センサ技術をベースとした,IoT(モノのインターネット)やICT(情報通信技術)といった,様々な技術が急速な進化を遂げている.一方で,道路建設業における重機に起因した重篤災害や少子高齢化による生産性の低下などの課題は,長年の取り組みに反し,依然として明確な解決策が見つけられていない.本稿では,このような背景から,筆者らが積極的に取り組んでいる「安全対策技術」「労働環境改善技術」について,導入事例等を含め紹介する.

  • 新井 圭
    2019 年41 巻5 号 p. 294-298
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2025/08/09
    ジャーナル フリー

    製造現場における予兆保全を支援する工業向けソリューションでは,人間の五感に頼る作業の支援に着目した取り組みが多くなされている.五感の中でも視覚に代わるカメラ画像の活用,聴覚に代わるデジタルサンプリング,触覚に代わる加速度計などを利用した振動計測などは古くから着目されており,飛躍的に技術が向上した近年,積極的な活用が進んでいる.一方嗅覚に代わる取り組みは,まだ十分に実現されていない.本稿ではそのにおいと空気質に着目した取り組みと,においトライアルキットの技術開発の概要を紹介する.

編集後記
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