本研究は2020年7月に日本で実施されたレジ袋有料化政策がレジ袋量に与えた影響を測定するために,企業の中間財である石油由来の製品素材の種類に注目して分析を行う.Difference-in-Differences,Synthetic Control Method,Synthetic Difference-in-Differencesを用いて,2007年から2023年の素材データより,レジ袋有料化政策がレジ袋素材である高密度ポリエチレン販売量を1.097 kg削減する結果が得られた.これはレジ袋枚数138.8億枚の削減に相当し,今回のレジ袋有料化政策の有効性を実証的に確認した.