理学療法学
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13 巻, 1 号
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解説
原著
報告
  • ―脳性まひにおける通園療育の経験―
    武藤 安子, 佐野 信子
    原稿種別: 本文
    1986 年 13 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 1986/02/10
    公開日: 2018/10/25
    ジャーナル フリー
    脳性まひの運動の発達的変化について,次のことを研究目的とした。
    ① ライフサイクルの観点にたち,長期的スパンのもとに追跡する。
    ② 幼児期の通園療育の経験を,発達を規定する主要な環境条件として位置づける。
    ③ 各ライフステージにおける運動発達課題をあきらかにしていく。
    方法および考察については,昭和42年~昭和54年に本センター通園部門に在籍した脳性まひをもつ子ども50例の,昭和60年迄の運動発達の経過を追跡し,運動障害型別に分けて(アテトーゼ型24例,痙直型26例)その発達的変化を分析,考察した。
  • 古澤 正道, 山川 友康
    原稿種別: 本文
    1986 年 13 巻 1 号 p. 23-26
    発行日: 1986/02/10
    公開日: 2018/10/25
    ジャーナル フリー
    1985年5月から6月にかけて香港の病院・PT養成校・PT協会を訪問して現地調査を行なった。それを経済・社会情勢と照合し分析した。アジアの身近な同胞であるPTの現状を理解し,相互協力を発展させていく上で報告を行なう。
    PTは約300名,OTは約120名存在している。養成校は国立の香港理工学院内に各科がある。養成教育の歴史は25年である。1人のPTが1日に平均50名を治療する多忙さゆえ,1学年の定員は80名である。PT協会はWCPTに加盟している。協会の緊急課題は,研究体制を確立して学会を開くことと,名称及び業務の独占である。卒後教育は着実に行なわれている。障害者のために十分なリハビリテーションを実現してゆくには,1人あたりの国民所得は向上しつつあるとはいえ貧富の差を縮めることや,年金・医療保険制度の確立が必須であり,多くのPTが真撃に考えている。
  • ―特に膝・足関節障害―
    中山 彰一, 井原 秀俊
    原稿種別: 本文
    1986 年 13 巻 1 号 p. 27-40
    発行日: 1986/02/10
    公開日: 2018/10/25
    ジャーナル フリー
    下肢障害に対する従来のリハは臥位や坐位での個々の量的筋力強化中心で,周囲環境が安全であるという前提の下になされてきた。しかし,いくら量的筋力強化しても社会生活やスポーツ活動で不意な地面状況変化や下肢関節に不慮な内・外力による不安定状況が生じた際,その強化された筋が即座に働かなければ有効とはいえない。このため人間本来の立位動的変化時に下肢関節内外に存在する各種固有受容器からの量的・質的情報入力と関節周囲筋の素早い動的反応出力との機能的統合によるfeedback制御と予測されうる状況変化への対応としてのfeedforward制御により下肢関節の安定化を目指すための動的関節制動訓練(DYJOC Ex.)が不可欠であることを強調する。
  • 吉元 洋一
    原稿種別: 本文
    1986 年 13 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 1986/02/10
    公開日: 2018/10/25
    ジャーナル フリー
    バイオフィードバックを利用しての治療は,近年リハビリテーション分野において広く利用されつつある。筆者は1980年カナダのオンタリオ州ハミルトンにあるChedoke-McMaster Rehabilitation Centreにおいて「Neurophysiological aspects of stroke management」のPTコースを受講し,そこで脳卒中に対する各種のバイオフィードバック法について研修する機会を得たので,その内容および使用状況などについて紹介すると共に,当大学で開発中のヘッドコントローラの使用状況について報告する。
紹介
第20回全国研修会シンポジウム
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