老人施設での理学療法(以下PT)の紹介は,特別養護老人ホーム(以下特養)からのものが多く,養護老人ホーム(以下養護)での実践報告はあまり見られない。
我々の所属する施設は,特養併設の養護ホームであり,昭和46年9月より理学療法を実施してきた。今回,その役割について見直し,今後の課題等を検討する為,現状を調査した。結果は以下のようであった。
1. 疾患では骨関節疾患が多く,91.4%を占める。
2. 主訴は疼痛が最も多かった。
3. ADLは,移動,食事,排泄,入浴に関して,ほぼ自立していた。
4. アプローチは物理療法を中心とし,体操等の運動療法を合わせて行っている。
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