理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770
39 巻, 6 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
研究論文
  • 越智 亮, 大竹 卓実, 山田 和政, 阿部 友和, 古川 公宣, 下野 俊哉
    原稿種別: 本文
    2012 年 39 巻 6 号 p. 351-358
    発行日: 2012/10/20
    公開日: 2018/08/25
    ジャーナル フリー
    【目的】本研究の目的は,高齢者に対する注意要求課題が,前方への非自発的ステップ動作の離床時間や動作パターンに及ぼす影響をあきらかにすることである。【方法】高齢女性8名と健常若年男性8名を対象に,腰部背面のケーブル牽引解除による前方ステップを行わせた。同ステップを以下の3種の条件下で行わせた;1)前方注視のみ,2)PCモニターに1秒毎に切り替わる色を意味する漢字読みあげ,3)意味とは異なる色に着色された漢字の色を読み上げるストループ。ステップ時の下肢時空間パラメータ,足部を踏み出すまでの離床時間,大腿筋活動を測定した。【結果】前方注視のみの条件と比較し,ストループ条件で高齢者のみ離床時間の遅延,ステップ着地後の膝伸展筋活動量増加が認められた。ステップ長やステップ速度は条件間で変化を認めず,若年群と比べ高齢群が有意に低下していた。【結論】高齢者では,注意が要求される課題によって他事象に注意が向いていると,つまずき後のステップ開始が遅れることが予想される。また,ステップ開始の遅れに対しステップ動作速度を変更して補償することができないことが示唆される。
短報
  • 伊藤 祥史, 関川 清一, 對東 俊介, 小西 華奈, 堂面 彩加, 木村 達志, 高橋 真, 稲水 惇, 濱田 泰伸
    原稿種別: 本文
    2012 年 39 巻 6 号 p. 359-364
    発行日: 2012/10/20
    公開日: 2018/08/25
    ジャーナル フリー
    【目的】本研究は喫煙が局所運動時の活動筋酸素動態に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。【方法】対象は若年喫煙者9名と非喫煙者9名とした。近赤外線分光法を用いて,等速性最大膝関節伸展屈曲運動を角速度300°/sec(高速試行)で30回,角速度60°/sec(低速試行)で5回実施時の外側広筋酸素動態の経時的変化を安静時からの変化量で比較した。【結果】高速試行では両者の筋酸素動態の経時的変化に有意な差は認められなかった。しかしながら,低速試行ではOxy-Hb・MbとTotal-Hb・Mbの経時的変化に有意な差を認め,Oxy-Hb・Mbは運動後半で非喫煙者と比較して喫煙者で有意に低値を示した。【結論】喫煙者では非喫煙者以上に活動筋での酸素需要に対する酸素供給能が,特に膝伸展トルクの大きい低速試行において,制限されていることが示唆される。
臨床入門講座『根本からわかりやすく学ぶ』
第5シリーズ「診療記録の書き方」
臨床実践講座『実践を通した臨床能力の開発』
第4シリーズ「リスク管理」
第47回日本理学療法学術大会
専門領域研究部会 内部障害教育講演
feedback
Top